育毛剤が効かない?「角質層まで」の真実と裏側暴露

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自分の使っている育毛剤って本当に効果あるのかな?

と、誰しも考えてしまいます。有効成分?使用回数?使用期間?色々疑いますが、それら全ては無駄です。

結局、頭皮の奥の毛乳頭あるいは血管まで浸透しなければどんな素晴らしい成分を配合していても全く無意味です。

巷にあふれる育毛剤。しかしその説明文をよく見ると、小さい文字で※角質層までとの記載。

今回はその真実に迫ります。

角質層までの真実

結論から言いましょう。角質層はここです。

つまり「※角質層まで」という表記があるということは、全く浸透しないに等しいのか?

というと、まあそうなのだが。実は薬機法ではここまでの表現しか許されていません。

ミノキシ汁
ミノキシ汁
日本の薬機法では、化粧品や医薬部外品は角質層までの浸透しか謳うことができません。

一方、リアップ等のミノキシジルを用いてる医薬品の場合、上記の決まりは適応されません。

なぜなら、医薬品は効果や副作用など厳しい臨床試験を行われます。その時点で効果を発揮するしない以前の話なら、間違いなく試験をクリアできません。

ネットにはびこる育毛剤はミノキシジルほど厳しい試験を行ってなかったりで、医薬品と分類されないため、顧客に対し誇大広告、勘違いなどをおこしにくくするため、あくまで角質層までという表現しかできなくなっています。

仮にしっかり毛乳頭や血管まで浸透する育毛剤があるのなら、自社以外でも臨床試験を行い医薬品に昇華させたほうがいいと思うのだが、大人の世界は厳しいのである。

どうすれば角質層よりも浸透できるのか?

角質層は、表皮の最も上の層にあるたった0.02mmの薄い膜です。
主に角層細胞と角質細胞間脂質でできています。

角質層は肌のバリア機能を担っており、保湿を行うこと、皮膚に触れるもの(外部からの刺激)から体を守ることを役割としています。

バリア機能を突破するには?

この角質層を突破するには2つの条件が必要なことがわかっています。

・適度な脂溶性
・分子量500以下

今度はこれらを詳しく解説していきます。

適度な脂溶性とは?

角質層は脂溶性のため、水溶性のものははじきます。水と油ですね。

仮に水溶性のものを弾かず吸収した場合、お風呂に入ったとき水分を吸収し大変なことになってしまいます。

そして脂溶性が高すぎても、角質層以下の層は脂溶性が低いことも明らかになっているため、角質層に成分が留まってします可能性があるのです。

育毛剤にはアルコールやエタノールを含むものもあり、確かにこの2つは皮膚や頭皮のバリア機能を壊す働きがあるのは事実です。

なら、このどちらかを配合しているなら浸透するかというと。

次の条件をクリアしないと、成分は浸透しません。

分子量500以下って?

どっから出てきたその数字?と思われるかもしれませんが、500ダルトンルールと言って医学的に解明された数値で、これ以下になると経皮吸収されやすいことがわかっています。

ピンとこないと思いますが、よく聞くコラーゲンは10万~30万です。
これをさらに細分化したコラーゲンペプチドでも3000~5000程度で、小さくしすぎてもアミノ酸となってしまいます。

ならば500以下の分子量ならOKかというと、そうでなく、先でも説明したように、ある程度の脂溶性がないと、一緒に浸透できず、角質層にとどめられてしまします。

ちなみにミノキシジルの分子量は209。医薬品なのでしっかり検査され公表もされています。

2つの条件をクリアする外用薬

世界的に有名なミノキシジル外用薬フォリックスLIPOSPHEREテクノロジーというのを採用して上記どちらの条件もクリアしています。

ミノキシジルのかゆみの正体?角質層を超える危険性

一概にこれのみと言えませんが、角質層をこえて成分が奥に浸透すれば、ランゲルハンス細胞センサーのというものが押されて(比喩)、刺激が発生しやすくなるともいわれています。

これにより、外用ミノキシジルの副作用にある「かゆみ」が発生するのではないか?と考えられます。よく浸透している証拠ですね。

角質層をこえて成分が浸透すると刺激等の危険性があるため、こういった成分はしっかり研究調査されはじめて医薬品として登録できます。

結局あの育毛時は浸透しているの?

99.99…%浸透してないでしょうね。

薬機法の影響で角質層までという表現しかできないため、もしかすると上の条件を奇跡的にクリアしていて、浸透しているものがあるかもしれません。

しかし浸透したところで、それが水(効果のない成分)では意味がない。

本当に浸透して髪を発毛されられる効果があるのならば、もっと臨床試験を組んで目の敵にしているミノキシジルと同じスタートラインに立てばいいのに・・・大人の世界は難しい。

上記ガイドラインで評価されたものでないと、満足いく効果はないでしょう。

角質層や浸透について語ったため論点がずれましたが、結局髪を生やしたいなら、小手先だけの保湿成分みたいな独自成分をいくら頭皮に塗ってもあなたの薄毛は一生治りません。

発毛先生
発毛先生

医学的根拠のあるAGA治療薬を使用してください。

まとめ

①角質層まででは全く毛根には届いていない
②医薬品以外は薬機法でこれ以上の表現ができない
③角質層を超えるには2つの条件が必須でどちらか一つ欠けても成分は浸透しない
④ミノキシジル外用薬のフォリックスはどちらの条件もクリアし効果的
⑤仮に育毛剤が浸透していてもガイドラインで評価されている成分がないと全く効果はない

角質層までという表現の真実わかっていただけましたか?

この表現を勝手に良いほうに解釈していた方もいるのではないのでしょうか?

最近はナノ化育毛剤もありますが、育毛成分が保湿だの、効果のない天然成分などでせっかくの技術が勿体ないものまであります。

この記事をきっかけにまた育毛の真実にたどり着いていただければ幸いです。

それでは今回はこの辺で。またこんど!

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