副作用なく薄毛を克服したい。誰もが思います。
AGA治療薬はどうしても嫌。生え際は薄毛は治りにくいし、ミノタブでも満足していない。
そういった方たちがたどり着くのが
自毛植毛
自分の毛を移植することで髪のないところに髪を植える。近年は技術向上など、定着率もかなり高まっており、眉唾でななくなった治療法ですが、100万以上する金額など、まだまだデメリットもあります。
そしてなにより、自毛植毛で髪が生えたからといって、薄毛(AGA)は完治していません。それを知らず数年後に絶望するハゲが後を絶たない。今回はどこにも書いていない自毛植毛の真実を書いていきます。

といっても、育毛剤のように完全否定ではありません。いい所ばかりに目が行き、将来後悔しないために説明していきます。
自毛植毛 3つのメリット
自身の髪なので拒否反応が少ない
自毛植毛は男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の毛髪を、自分の薄毛の箇所に移動する自家移植なので、拒絶反応や炎症が起こりにくいのが特徴です。
なによりかつらや、アート〇イチャーなどの既存の髪に偽物を括りつけた増毛法などとは違い、一度定着すればその後抜けるまで毛髪が自然に生え続け、かつメンテナンスは不要です。
植毛する毛は後頭部の毛なのでDHTの影響を受けないので抜けにくい
少し説明しましたが、自毛植毛は男性型脱毛症(AGA)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けない後頭部から髪の毛を毛根ごと採取し、それを薄毛部分に植え付けることでAGAの影響を受けず、ヘアサイクルが尽きるまで発毛が可能となります。
つまり、一度植毛してしまえば、半永久的にその部分に髪は生え続けます。
毛根が消失していても改善可能
これが意外と凄いところで、AGA治療におけるミノフィナも万能ではなく、毛根が加齢や長年のAGAで死滅(消滅)している場合は、根本となる毛根が存在しないため発毛がほぼ望めません。(こうなるのはよっぽどですが)
そうなってしまった場合も自毛植毛なら、毛根ごと移植するため一度定着してしまえばそのまま発毛するため、DHTの濃い生え際や、ミノタブで髪が復活してもどうしても気になる!という所に皿に植毛することで、髪への悩みが薄れていきます。

このようにメリットを上げるとM字など生え際の悩みを抱えている人は真っ先にすべきと思えますが、それほど人生甘くない。次からは、少し現実的な話をしていきます。
自毛植毛5つのデメリット
高額
自毛植毛は高額です。
いきなりですが、マジです。保険適用外なのと高い技術、ノウハウ、競争相手が少ない分仕方ないです。そのため、自毛植毛はしたいが……という人が二の足を踏む一番の原因だと思います。
色々なところで比較してみればわかりますが、ほんの少しでも数十万円~。
よく見る生え際全体の植毛なら100万円~は確実です。むしろ安く済んだなという印象。
しかしこれがやや深めのM字、全盛期の頃のでこの広さ、密度などこだわると、すぐ200~300万円になります。

俺の生え際は新車と同じ価値があるぞ!

値段比較サイトなんかは最低価格しか載せてない所があるので、詳しいことはそれぞれのサイトかカウンセリングに行ってください。(判子はいちよ持っていくな)
本数や密度に限界がある
自毛植毛はミノタブと違い、今ある髪を別の場所に移すだけなので、全体を見れば増えていません。
そのため、元となる所に髪がない場合、増毛箇所が多い場合は実現不可能なこともあります。
薄毛治療はなるべく早く。ここでも同じです。
そして、よく聞く話が「意外と密度がでない」というもの。高額だがこれでドフサになるぜ!と行っても、意外とそうならないこともあります。遠目から見るとそうでないけど、近場とか汗かくと酷いとか…
移植したらその分生えるという訳ではありません。頭皮・毛根共に大きな負担がかかるため、移植しても抜けていく髪はもちろんあります。
クラフト(密度)の限界
自毛植毛は基本的に手作業で植えていきます。時には「植毛ロボにより高速で行う」なんて豪語している所もありますが、手作業の方が仕上がり・密度など細かいところはまだ負けているらしい。
薄毛でない日本人の毛量が多い部分は、1cm平方に平均60~80グラフト(150~200本)あるといわれています。
自毛植毛の密度の上限は、一般的に1cm平方に40グラフト程度とされています。このため、全盛期のようなフサフサ、後頭部と変わらない毛量などを求めると、正直物足りません。
ここから先はカウンセリングにもよりますが、理想を求めすぎるとクリニック側からは1度の手術ではなく、2回の移植手術を行うことで密度を高める方法を勧めてきますが、もちろんその分値段も高額になります。
なにより、密度を上げるため同じ個所に沢山植えても密植となり、通常の密度より抜けやすく結局8割程度という話です。
そもそも密度を増やすということは、そこへ髪を持ってくる必要があるため、その分傷口が広がったり、髪が足りないからできません。なんてことになってきます。

Dクリニックの先生に聞くと、ドフサの人のオリジナルには勝てないが、禿げているようには見えない。これで満足できないのは当人のメンタルの問題。なんて言われていたので、意外とこれくらいでも第3者は気にしないのかもしれません。
施術後の制約が多く、仕事上不可能なこともある
髪を移植すれば終わり。そう思うかもしれませんが、施術後1週間、毛根が定着するまでや傷が癒えるまでは様々な制約が存在します。ここではその一部を紹介します。
なお、どのクリニックもこの通りという訳ではないので、クリニックごとに確認してください。
✅術後数日は必ず仰向けで寝る。
✅1週間は移植部をひっかかない。
✅すぐ傷が治るわけではなく、範囲が多いとグロテスクな傷口が目立つため「その傷なに?」とならない努力が必要。というか「こいつ植毛したな」と見ればわかる
✅酒・激しい運動・汗は厳禁なので外仕事が多い人は長期休暇も必要。
✅アルコール・タバコは1週間ほど我慢
サッと思いつくだけでもこの辺が有名。この後もショックロスによる初期脱毛やかゆみなど、色々あります。
薄毛は改善していない
植毛して定着した髪が生えれば、薄毛が治ったと思えるでしょう。しかし、忘れてはいけないのが、AGAは止まっていないこと。
自毛植毛を行っても薄毛は当たり前のように進行していきます。
早い話、植毛は遺伝による抜け毛を抑制することはできていないため、所詮はその場しのぎの対策です。
最近植毛して満足している方は、理解できないかと思いますが、植毛後フィナステリドも飲まずに3~4年すればどうなりますか?AGAは自然治癒しません。薄毛が進行してきたらどうなると思いますか?
答えは簡単。DHTの影響を受けにくい植毛部を残し、それ以外が後退していきます。
仮に生え際やM字部分だけに自毛植毛を施したのであれば、その部分だけ不自然に髪が生えて、残りはハゲ。という恐ろしい状況になる可能性もあります。

数年後悲惨なハゲにならないために
これを回避するには、手術後もフィナステリドやデュタステリド、あるいはミノキシジルなどを駆使し、薄毛の進行を食い止める。あるいは発毛させ境目をなくす必要があります。そこまでできないのなら最悪、もう一度高額な料金を払い、2度目、3度目の植毛手術を行う必要も出てきます。

AGA専門クリックの大手Dクリニックでも植毛後に薄毛が進行あるいは、植毛後も満足できないから発毛薬を使わせてくれ。という患者さんはいるという話しを聞きました。ただ、植毛技術自体は先生も目を見張られていて、凄いなあ。と話されていました。
AGA治療薬の副作用が怖く、高額な自毛植毛したにもかかわらず、結局AGA治療薬を使う羽目になるとは……
再施術すればいいだけ。というが、自毛植毛なら髪に限りはあります。
フィナステリド、デュタステリドやミノキシジルといった治療薬を使用するにしても、薄毛の進行をどこまで抑えられるかいは個人差があります。
仮に植毛をやってない場合髪が生えないと、「ハゲ治らねーじゃん」で終わるのが、植毛をしていて進行が止まらない場合は、「ハゲが治らないと、将来不自然な離れ小島が頭部にできて、晒されるかも…」といった無駄な恐怖に怯える日々ができていまいます。
早い話、「植えた部分以外は薄毛が進行する」という事実を理解し、そうならないためには何が有効かを考えて行動してください。
植毛した方のブログやTwitterを見ても、ほぼ全員がフィナステリドやミノタブを併用していますから。
思ったより改善しない
人間は都合の良い生き物です。宝くじが当たる。と言われれば1等10億円の事を考えるのと同じで、AGA治療薬で発毛、植毛で薄毛改善。と言われれば、自分の頭でもでも米津〇師みたいなドフサになれると思ってしまうでしょう。
しかし現実そう甘くない。植毛も同じで皆が皆密林のような生え際や密度になるとは限りません。
植えた髪100%定着するわけもなく、密度を濃くすると植物と一緒で、隣が死んだり抜けたりします。
なので、あまり期待しすぎると「こんなはずじゃない!」と言って最悪公開することになります。
避けて通れない「ショックロス」
「植毛は副作用がない」なんて書いてあるサイトもありますが、鵜吞みは危険。
植毛後はショックロスという現象があって、植毛ブロガーさんやクリニックの説明を見ていると、結構常識みたいです。
そのショッククロスとは何か?というと…
手術後3か月~4か月までに移植した範囲の髪が抜ける現象です。原因としては色々で、医学的に正確なことは判明していないとのことですが、環境が変わった毛根が耐えられず抜ける。麻酔の影響、移植範囲の炎症作用。様々な要因が絡み合ってヘアサイクルが乱れる。などと言われています。
抜毛割合的には10~15%ほどの毛が抜けると言われています。数字的に、メンタル弱いハゲ(私)はビビりますが、これくらい抜けても正直見た目ではわかりません。
ショックロスはだいたお1年~1年半で元通り。と様々なサイトに書いてありますが、それまでに植毛した髪が生えてきたり、他の髪が生えたりで、そこまで深刻にならなくて良いと思います。
ショックロスは一時的なものです。多くの場合1年~1年半の間に元通りの量になりますので、あまり気にしすぎないようにしましょう。また抜け毛が増える範囲は、移植した部分とその近くの麻酔を打った範囲になります。当然ですがこの範囲以外の箇所の髪が抜け落ちることはありません。心配しないで日々を送ることが大切です。抜けたなら、それは単なる薄毛の進行です。

髪が抜けるのはミノキシジルの初期脱毛みたいなものか?

流れは似ていますが、違います。初期脱毛は休止期の髪の下の弱い毛根が強くなり押し出すため、抜け毛が増える現象ですが、ショックロスは、好転反応というより、仕方ない現象。という感じです。

基本的に耐えるしかできない。医学で神(髪)に抗うのだから、多少の犠牲は仕方ないのか…?
よく考えて自毛植毛に挑もう
これだけ書きましたが、私自身自毛植毛自体は完全否定していません。もしかすると、もしかしなくとも、将来頼りそうです。
金額的にも制約的にも、手軽に始める人などいないと思います。AGA治療薬に文句言ってくる育毛剤業界も植毛には全く触れません。なので、考える時間はあります。よ~く熟考して、今と、近しい未来をとるか、かなり先の未来をとるか?してください。
Dクリニック大阪の先生に話を聞くと、専門クリニックでも植毛の効果に満足できず、ミノタブの処方を求め来院する方もいるみたいです。
離れ小島が怖く植毛せず、禿げたまま70まで死んだように生きるのか、植毛+AGA治療薬で薄毛を治し、最高の人生を取り戻す。そんな時、ふと70歳の頃どうなるのだろう怖いな?と考えるのどちらが人生充実しているかというと、おそらく後者です。
とくにM字、生え際はミノタブでも治療しずらいと有名ですし、今のところ植毛われた方は同時に薬も服用しているとはいえ、最高の人生を取り戻した!なんて話されていますので、やる価値はあるでしょう。


初期脱毛なく発毛を目指すなら?
ミノキシジルは発毛力が凄いですが、好転反応もあります。
いいことなので、我慢すればよいのですが、怖いのは事実。そして、そこまで薄毛でないならミノタブも始めるのはリスクがあります。
そこでお勧めしたいのが外用ミノキシジルの「フォリックス」
外葉は塗り薬のため、内服程効果は一気に出ませんが、その分副作用も少なく、発毛は実感できます。もし悩んでいるならぜひお試しください。
特にM字や生え際は発毛が難しいので、おすすめです。
まとめ
②植毛した毛はDHTの影響を受けにく後頭部の髪なので、抜けにくい
③しかしかなり高額で、術後の制約、回復範囲も限界がある
④DHTの影響を受けにくい毛根だけあり、それ以降の髪が後退し続けると離れ小島ができて不自然に
⑤AGA治療薬との併用も視野に入れないと、満足いく結果にはならないことも
⑥ショックロスが起きてもあわてない。ただ耐えるしかできない
やはりどんな治療になっても、根本はDHTを抑制するためにフィナステリドやデュタステリドといったAGA治療薬が必要なようです。
そして完璧を目指すなら、ミノタブも必要になりそう。

自毛植毛したが、満足しないのでAGA治療薬を。AGA治療薬を使ったが、満足できないので自毛植毛を。と支えあう関係性になっており、どちらもされた方はやはりTwitterでも幸せそうにされています。


最後になりましたが前回より、ブログ更新かな~り空きました。ほぼ仕事と私生活のせいですが、すこし前に2件ほどブログ内容について怒られまして、それの対処とかもしたりで忙しかったですね。
まあ、こちらは正論とエビデンスで殴ってもうるさい奴はうるさく、裁判に発展とかなれば面倒なので、その部分は削除しましたが…
更に11月から私の本職も忙しくなってきたので、このブログもどうなることやら。
仮にすさんでもキミはキミ、明日は華よと!
またこんど!
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