AGA治療をしたいけど薬は副作用が怖い。
しかしサプリなら効果はあってもサプリメントなので副作用はない。
こんな都合の良い宣伝文句が後を絶たない育毛業界。
その甘い言葉に騙され高額な商品を買ってしまう人が後を絶たない。(もちろん私も)
この世には様々な育毛サプリが存在しますが、それを使って髪が生えることはない。
今回はネットでAGAや薄毛対策を調べた育毛初心者の大半が一度は買ってしまっているであろう「育毛サプリ」について、その真実を暴露していきます。
育毛サプリとは
育毛サプリってなに?というと・・・
サプリメントには変わりないのですが、髪が生えるのに必要な栄養や、AGAの原因であるDHTの抑制をはかる成分が入っているため、抜け毛予防や発毛促進に重きをおいています。
さらに、体の内側から育毛に取り組め、発毛剤のような副作用がないとされています。
以上が育毛サプリの説明。ここだけ聞くと、AGA治療の補助的な役割や、副作用が怖い人の代用品、薄毛予防にピッタリ!と思いますが、そんなことはありません。
栄養不足で薄毛になるため、サプリで栄養補給すれば解決!
なんて煽るサイトもありますが、栄養と薄毛に直接的関係はありません。
バランスの良い食事を心がけている人はハゲないか?というと実際はハゲてます。
育毛サプリは役立たず
本当に効果があるなら医師の指導がいる
サプリメントはただの健康食品です。
健康食品で病気は治りませんし、仮にそういう強い効果があるなら、無知な使用者が過度な濃度で危険を晒さないように医師の管轄の元指導が入るはずです。

私が整体で聞いたやりとりでも、先生がお婆ちゃんに「なにかお薬は試されていますか?」という質問でグル〇サミンや、よく聞くヒザのサプリの名前を出すと、先生が全否定で、「本当に飲んで効果があるなら凄い効果だから、医師や専門家の指導が入ります。そうでないテレビのみの説明なら、所詮はその程度のものです」
と、サプリメントの直接的効果を全否定でした。
育毛サプリは存在しない!?
存在しない。とはなんだ!?というと、
勝手にそれっぽい成分を配合させ、「育毛」というブランドをつけ、あたかも効果があるように錯覚させるように付加価値を付けただけです。
風邪薬・解熱剤・鎮痛剤のような明確な役割は存在しません。
たんなるサプリにノコギリヤシとかが入っているだけで「育毛サプリ」と販売側が勝手に宣伝のために名前を付けているだけです。
配合成分が豊富!は自慢じゃない
ひと昔前の育毛サプリはノコギリヤシ(効果はない)に数種類配合させたものが当たり前だった中、昨今は何十種類~百以上の成分を配合させた育毛サプリも販売されるようになりました。
それに乗っかるかのように、悪徳育毛サイトは
「配合成分が多いので様々な薄毛の原因に対応できる」
「これだけ有効成分が配合されているので効果がないわけがない」
なんて無責任なセールストークを披露してきますが、これを信じて騙される人が続出。
成分数が多いから効果が大きいということでは決してありません。
むしろ一つの配合濃度、含有量がおち、効果が表れにくくなってしまいます。

1回3錠の薬も0.5錠では効果が表れないのと同じで、用法容量を守らないと成分は入っていても効果は表れません。

こういうサプリに限って天然成分や安全にこだわっているので、ただでさえ効果の薄い天然成分がさらに薄くなっているぞ!
AGA治療薬と比べられるが
育毛サプリを推すサイトでよく見るのが、フィナステリドやミノキシジルといったAGA治療薬と比較し、同様の効果がある。などと宣伝してくること。
一言いうと、比較すること自体が非常におこがましい。
育毛サプリでは十中八九配合されているノコギリヤシですら、日本の厚生労働省から「薄毛に効果はない」とバッサリと否定し、特定健康用食品(トクホ)すらスルーしている状況。
分かる人にはすでにバレているのだ。

そもそも厳しい臨床試験をいくつも潜り抜けてきた医薬品と、所詮は自社試験、「育毛」試験しか行っていない健康食品を同列に扱うのはありえない。
宝石と石は成分的に似ているので同じ価値だよね?と言っているのと同じ。
同様(同じような)と同等(同じ程度)は全く違います。育毛サプリの宣伝は大抵前者。
フィナステリドとノコギリヤシは前立腺肥大を抑制する「同様」の効果はありますが、フィナステリドほど抑制できるほどの「同等」の効果はありません。
日本語って難しいですね(笑)
薄毛業界では治療薬とサプリを同列に扱う人が多いですが、それが癌ならどうか?
重篤な病気にかかったとき、「薬は副作用があります。でもこの健康食品は薬と同様の効果があり副作用はありません」と言われると怪しくないですか?
そこで健康食品で病気を治そうと思いますか?思いませんよね。
サプリの配合成分は隙だらけ
これだけでは単なる不満の書き連ねのようなので、ここでは説得力が増すように、よく育毛サプリに配合されている成分をぶった切っていきます。
ノコギリヤシ
フィナステリドと同様の効果がある。と宣伝されているノコギリヤシ。
詳しくはこちら

極めつけは、ヨーロッパは前立腺肥大症の治療にノコギリヤシが用いられるなど日本に比べノコギリヤシが身近にあり、多くの人が摂取していることになります。
それらのに世界のハゲ率上位はヨーロッパの国々がほとんど。仮にノコギリヤシに効果があればみんなフサフサとは言わずも、ハゲ率は低いはず。
インディアンにハゲがいない理由はノコギリヤシ?
ノコギリヤシで滋養強壮。フィナステリドの副作用を打ち消す?
ハゲを馬鹿にすんじゃねえ!
亜鉛
薄毛に亜鉛はもはやハゲの常識となっていますが、そのハゲが円形脱毛症でなくAGAの場合は関係ありません。
薄毛の原因の9割はAGAその原因は遺伝。あなたのハゲの原因は~?
というわけで摂取したところであまり効果はありません。日常で不足するのも珍しいです。
そもそも、厚生労働省管轄の独立行政法人に属する研究機関「国立健康・栄養研究所」の調査では亜鉛は脱毛症に効果がないとされています。
コラーゲンペプチド
コラーゲンを低分子化し、体に吸収されやすくしたもの。皮膚は水分を除くと70%がコラーゲンで、血管の硬化を防ぐ効果や、頭皮への栄養の運搬を行いやすくする。
らしい。
そう聞くと効果ありそうですが、そんなことはなく。
薬学的に見るとコラーゲンを経口摂取しても皮膚などに直接使われることは一切なく、体内で何の変哲もないアミノ酸にまで分解され全身に回る。と判明しています。
つまりコラーゲンをいくら摂っても意味はありません。
いちよ、コラーゲンを細かくし吸収を高めたコラーゲンペプチドだとアミノ酸まで分解されないというデータも存在するのも確かですが、経口摂取であれば血液にのって全身に回ってしまいます。
摂取した栄養は生命維持に必要な順番で使われていきます。
なので「肌>爪>髪」という優先順位になり、十分になったら次に回されます。
つまり髪は最後の最後に回されるので、ここにたどり着くまでにコラーゲンを使い切っていると、サプリレベルの配合量では足りているかは不明です。
コラーゲンは体を構成するたんぱく質の約30%を占める言われています。育毛サプリごときで、どの程度頭皮で使われるのか?
そもそも「コラーゲンを摂取して髪の毛が生えた」なんてデータは存在しません。
イソフラボン
様々な健康効果があり常に注目されている成分。
女性ホルモンであるエストロゲンが髪の成長に欠かせない成分とあり、それに似ているのがイソフラボン。
つまりイソフラボンを補充すればエストロゲンの摂取と同じになるのでは?と注目を浴びた。
しかし男性が持っている女性ホルモンは微々たるものでサプリや豆乳によりイソフラボンを補充しても、DHTによって引き起こされるAGAに対しては無意味。
イソフラボンには毛母細胞を刺激して発毛を促す物質である成長因子IGF-1の生成に欠かせないという報告がありました。
しかしこのIGF-1の生成にはカプサイシンが必要なので、イソフラボンのみしか配合されてない場合。全く無意味。
それ以前に、IGF-1を提唱した教授は論文の捏造を繰り返し退職。結果IGF理論にも懐疑的な見方が広がっている始末。
育毛サロンのバイ〇テックやフィンジ〇サプリはIGF理論を前面にだしていたけど、まあ金儲けの口実にはこの程度黙っていてもOKなのだろう。
他にも色々ありますが、ひとまず代表的なものをまとめました。
この辺が育毛サプリでも1軍で宣伝に使われたりしていますが、その代表格ですらこのレベル。一般人に論破される程度のものが配合されているだけ。
まあどんな素晴らしそうな成分が来ても、「発毛に効果あり」という臨床試験やデータが存在しないので、所詮はその程度です。
育毛サプリは高すぎる
効果のない育毛サプリ。驚くべきことに値段だけはいっちょ前です。
通常購入では7,000円~9,800円。定期購入なら安くても5,000円代とこれ一つで外用ミノキシジルが購入できるレベル。
なぜそんなに高いからというと。配合成分が無駄に多いから。
「配合成分が多いから効果がある」と悪徳サイトは煽りますが、大事なのは含有量。
たくさん入れても一つの含有量が有効濃度以下になれば効果なんて現れません。
それなのに色々つまみ食いのように配合させ成分の量を自慢している始末。
脱線してしまいましたが、要は「効果がないのに高価すぎる」
外用ミノキシジルを使用した方がお釣りが来て発毛までできちゃいます。
中には、「いろんな成分のサプリを飲もうとするとお金もかかるし、胃がタプタプになる。その反面育毛サプリはコレ1つでいいので楽。」なんて書いてあるところもありますが、普通にマルチビタミンと亜鉛とかのサプリを個別に買ったほうが圧倒的に安く、配合量も高い。
高くて配合濃度の低い育毛サプリなんて選ぶ理由がありません(笑)

どうしてもノコギリヤシが飲みたいなら100均のでも飲んでください。含有量は育毛サプリと同等にありますから。
そして胃がタプタプになるなら朝・夜など複数に分ければいいだけの話。
とはいっても、育毛サプリをどうしても使いたい人はいるでしょう。
金ならあるからなにがなんでも薄毛対策!というなら私は止めません。
まとめ
②サプリ(健康食品)ではAGAは治らない。治るほど効果が高いならサプリとしては扱えない
③サプリで栄養補給はAGAクリニックも推奨するが、それで薄毛は治らない
④AGA治療薬と同様の効果と煽るが、同等ではなく、医薬品と健康食品を比較し効果が同じというのは無知で失礼
⑤配合成分の代表格も全く効果が期待できない
⑥効果ないくせに高価
育毛サプリの紹介で「こんなに髪が生えました」と実績を見せてくれる丁寧なサイトも昔はありましたが、そのほとんどがサプリ以外にミノキシジルやフィナステリドを使っていて、サプリ単体髪が生えたでとはいえず、
残りのサプリ単体でされている方たちは「髪が固くなった」「抜け毛が減った」などで「髪が生えた」という実績はなく、「これからに期待!髪も生えそう!」と読者が「これなら生える!」と勘違いしやすいようにする誘導的なもの。
その後彼らの更新はなく、髪が生えなかったのか死んだのか?真実は闇の中・・・
というわけで今回は育毛サプリについて解説しました。
個人の見解なのであくまで参考までに。
買ったらだんだんジャンキー。でもコストはクールなパーティーじゃない!
またこんど!
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