ハゲを治す近道「ミノキシジル」薄毛になる前からCMでもバンバン目にしました。
でも実際自分が使うってどうなの?世界中で活躍している成分を解説し、副作用にも切り込みます。
ミノキシジルの試験結果
それでは手っ取り早く試験結果をみましょう。
ミノキシジル外用薬といっても濃度に幅があり、1%~16%まで存在します。
下記グラフは大正製薬がミノキシジル外用薬1%と5%の比較試験を行った際の試験結果です。
結果としてミノキシジル外用薬を6ヶ月使用した際、1平方センチメートルあたり1%の製剤なら平均して約15本、5%製剤で22本ほど増えることが確認されています。
上記グラフはミノキシジル外用薬を6ヶ月間使用した時の改善具合。
軽度改善まで含めての数字にはなりますが、ミノキシジルの単独処方で98%の改善率は非常に心強く、是非フィナステリドと併用してください。
中等度改善…中等度の毛髪成長(薄くなった領域が、新発毛により部分的に被われているが、薄くならなかった領域に比べると密度は低い[容易に識別できる])
軽度改善…軽微な毛髪成長(明確な毛髪成長がみられるが、薄くなった領域をかなり被うということはない)
不変…可視的毛髪成長なし
悪化…毛髪成長の後退リアップX5の副作用発現率8.0%(主な副作用・・・湿疹2.0%、毛のう炎2.0%、接触皮膚炎2.0%)n=50
ミノキシジルの効果
ミノキシジルは成長期、休止期の毛包に作用します。これらに作用することで、
② 発毛シグナルを産出させる。
③ 髪の伸びるスピードを上げる。
④ 栄養を送り毛母細胞の死滅の抑制
など、様々な効果があります。

簡単に言えば「髪を生やす攻めの成分」と認識してください
発毛のメカニズム
強力な力を持つミノキシジル。
しかし発毛のメカニズムは、正直なところ詳しくは解明されていません。
信ぴょう性はありますが、あくまで仮説です。
なぜ降圧剤のなかでミノキシジルのみ、毛包に作用するのか完全解明はされていませんが、
「とりあえず薬として効果があるからOKとしよう」みたいな感じで採用されたらしいです。
救世主の歴史
難しい話が続きましたが、ここでブレイクタイム。
ミノキシジルの歴史について書いていこうと思います。「そんなのどうでもいいです。」という方は次に行ってください。

ネットのみに溢れる育毛剤と違い、世界90か国以上で承認され、
アメリカ・ヨーロッパなど世界中の多くの国と人々が使っている成分です。
特に日本では、ドラッグストアなどでリアップ(大正製薬)の有効成分として配合されています。
ミノタブの副作用で動悸が・・・と言われますが、もともとはそちらが主作用で、髪が生えるほうが副作用でした。
外用薬と内服薬の違い、使い方
基本的に1日2回を頭皮に塗布。起床後と洗髪後が望ましい。
リキッド(液体)がほとんどだが、ミノキシジル濃度の濃いものだと
クリームタイプがある。
効果が現れるまで3~6ヶ月
世界最強の毛生え薬。錠剤。
1日1錠を決まった時間に。
いわゆるミノキシジルタブレット。
効果が現れるまで3~6ヶ月
通常ミノキシジルといえば、外用タイプが一般的ですが、効果は内服タイプの方が強力とされています。
なぜ内服タイプの方が強力かというと、ミノキシジルは頭皮から吸収されにくいからです。
実は頭皮の皮膚にはバリアみたいなものが存在します。
これにより、外部物質から守ると同時に外用薬の場合、効果が100%発揮されない。と考えられています。
出典元:http://pripri.suhada21.net/030/post_30.html
しかし二重盲検試験という非常に信ぴょう性のある試験結果もありますので、全く効果がないというわけではありません。
それに対し、内服薬は有効成分が直接血液に混ざり、毛乳頭・毛包まで届けられるので、効果が絶大とされています。
しかし絶大な効果の反面、内服薬のミノキシジルの副作用は、日本皮膚科学会も警鐘を鳴らしているため、服用には充分注意し、できれば医師の診断の元服用を開始してください。

2010年のガイドラインではミノタブはAランクだった。なにがあった!

Dクリニックで質問したら「副作用に目をつぶり、専門クリニック以外の医師が安易に処方しないため」という意味合いもあるらしいです。

建前上は行うべきではないが、本音は絶大な効果があるから病院でも処方をやめないのか。

本来降圧剤であるミノキシジルを服用すれば、血圧低下やむくみ、動悸などの障害が発生する可能性があり、安全性の面においても懸念が示されます。以下はDクリニックで先生に教えていただいた内容です。
※Dクリニックとは旧名:「ヘアメディカル」のことです。
ここでは地元から一番近い「ヘアメディカル脇坂クリニック(大阪)」のことだと思ってください。
Q, ガイドラインでDランクになりましたが、なぜですか?
A,効果は申し分ないですが、そればかりに目が行き、副作用のことを考えなかったり、
多量に処方する医師が現れるのを防ぐためです。
Q, Dクリニックで内服薬の処方をやめる可能性はありますか?
A,ありません。Dクリニックでは専門の医師の指導の下厳格に管理されていますし、
血液検査、肝臓検査など、患者の健康を第一に考え、成分量などを変えているため安心していただいて構いません。
ミノキシジルの副作用
世界で唯一発毛が認められた成分(CMのうけうり)にも対価として副作用が存在します。
ミノキシジル外用薬の副作用
・紅斑
・めまい
・むくみ
・湿疹
・動悸
外用薬の説明書にはこれらが挙げられますが、めまい、動悸、むくみはどちらかというと血流で全身を駆け巡る内服薬で出る可能性が高いです。
外用薬でこれらが発現する可能性は低いと思われますが、同じミノキシジル、降圧剤の関係で、削除するわけには行かなかったのでしょう。
下の表は大正製薬のリアップX5(ミノキシジル5%)の副作用に対する臨床試験データです。対象規模は3,072人と大規模に行われました。
そこでの副作用発現率は8.82%。そのほとんどが頭皮のかゆみや発疹といったもので、塗布部の異常ばかり。
わかりやすく言うと「塗ったところのみ副作用が発現した」というもの。
外用薬では内服薬にみられる「めまい」「動悸」等は発現していません。
仮に副作用が発現した場合の対処は「塗布量を減らす」「ミノキシジル濃度を下げる」が妥当です。

自分の場合濃度3倍の16%を使用していますが、かゆみが1度あったのみで今は感じてません。
ミノキシジル内服薬の副作用
・動悸
・むくみ
・胸痛
・血圧低下
元が降圧剤なだけあり内服薬の副作用も似たようなものです。
これだけみると身構えてしまいますが、高圧剤としてのミノキシジルの1日の限度量は100mg。
それに対し、薄毛治療に使用するのは病院での処方で0.2mg~1mg、個人輸入で手に入るものでも10mgと最大でも10分の1となっており、ここをしっかり守れば重篤な副作用はおこらないと考えます。
特に副作用は「もしこんなことがおきたらどうしよう」「少し胸が痛い、これは副作用に違いない」と思い込みでどんどん悪化してしまいます。
Dクリニックでも、「1~2週間もすれば体もなれスタートほど違和感はなくなる」と伝えられました。
ミノキシジルは効果がない!?
散々褒めちぎったあとに、現実的な話をしましょう。
「発毛する」といっても産毛が生えた程度でも発毛は発毛です(悪質な育毛サロンが使う手口)。
しかし私たちはそんな幼稚なレベルは求めていない!
大事なのは自分が満足できるレベルで発毛できるかです。
非常に良かった 12% 良くなった 42% 少しよくなった 32%
となっています。ここは厳しく、少しよくなったを無視すると5割程度の人しか満足出来ていません。
ここだけ見れば少しがっかりするかもしれませんが、
あくまでミノキシジルの単独処方。
特にAGAは「いかにDHTを減らせるか」が鍵。

いくら毛母細胞を活性化させ細胞分裂を行っても、DHTにより抜け毛は促進され、効果の相殺いたちごっことなってしまいます。
そこで守りの成分「フィナステリド」を摂取することでDHTを減らしヘアサイクルを正常化、そして発毛させ抜けにくくなった髪を太くする。という作戦で育毛に励んでください。
ミノキシジルとフィナステリドの併用で互の相乗効果を高めましょう。
守りながら攻める
攻めのミノキと守りのフィナ。剣と盾。将棋で言えば右四間飛車左美濃?

生え際、頭頂部の防衛は最重要任務である!

私の生え際は薄毛の最前線です。これ以上の後退は許されない
まとめ
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