ヘアサイクル(毛周期)徹底解説

薄毛の基本

こんにちは。ミノキシ汁です。

今回はネットでよく聞く「ヘアサイクル(毛周期)」を徹底解説していきます。

髪の一生こと、ヘアサイクル(毛周期)を知るのも立派な薄毛対策です。

それでは早速見ていきましょう。

ヘアサイクルの基本

出典

ヘアサイクル(毛周期)は
成長期 ②退行機 ③休止期の3つを1クールとした周期が存在します。

これを繰り返すことにより、髪が抜けては生えてを繰り返します。
次はそれぞれを解説していきます。

成長期 2~6年
毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛を上へ上へ押し上げています。髪が太く長く成長していきます。
毛髪全体の約9割がこの成長期にあります。

退行期 2~3週間
毛乳頭細胞が退縮し始め、髪の成長が鈍ります
毛母細胞の分裂がストップ。休止期を迎える準備に入ります。この時期の毛髪は全体の1%程度です。

休止期 3~4ヶ月
毛乳頭細胞の活動が休止し、髪の成長が完全に止まります髪全体の10%が休止期で、再び成長期に入り新たな髪が伸びてくると押し出され同時に抜け落ちます。
ただ頭に乗っかってるだけです。


これらそれぞれは人によって違いますし、髪の毛1本ごとにも違います。

仮にすべてのサイクルが同じなら、いきなりすべての髪が抜け落ち、いきなり髪が生えそろうという奇妙なことがおきます。

そしてこれらのサイクルが乱れることで薄毛がスタートします

50本~150本の抜け毛はあくまで普通

日本人の平均的な髪の本数は10万本といわれています。休止期の割合から言うと1日100本抜けても全くおかしくないのです。それでも正常なのです。

ミノキシ汁
ミノキシ汁
財布に10万円あったとして150円のお茶を買う時に思い悩みますか?
1日の抜け毛に一喜一憂は禁物です。

気を付けるのは短い毛の割合

詳しくは次の項目で説明しますが、途中から細くなった毛、全体に細い短い毛が抜け毛の2割以上多いことが続くようであれば、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。

ヘアサイクルの乱れ

出典

AGA(男性型脱毛症)を発症した人はDHTの影響でヘアサイクルが短くなり、通常2~6年続くはずの成長期が数ヶ月~1年位まで短くなってしまいます。

そのため太くなる前に退行期に移行したり、成長途中の髪が抜け落ちたりで、抜け毛に産毛や細短い髪の割合が増え、次第に髪が軟弱になっていきます。
具体的には・・・

①成長期の短縮
成長期が短くなり、髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまい、髪全体のボリュームが減ります。
②退行期は変わらない
正常時と同じで2~3週間髪の成長が鈍ります。
③休止期が伸びる
休止期が長くなり、髪が生えてこなくなります。
これに血行不良も間接的にかかわり、毛母細胞に栄養が行き届かず、さらに髪が生えてこないこともあります。

ヘアサイクルが乱れる原因

①DHT(男性ホルモン)の作用
テストステロン(男性ホルモン)が体内の皮脂腺に多く存在する2型5αリクターゼ(5α還元酵素)と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)というより強力な男性ホルモンに変化し、頭髪の毛母細胞に作用。
ヘアサイクルの成長期を6ヶ月~1年に縮めます。
②加齢
単純に老化現象です。Dクリニック曰く、60代以上の方が薄毛になるのはAGAというよりは老化。もしくは複合とのこと。
それ以下の年齢の人で明らか頭皮に異常が見られない場合、ほぼ確実にAGAとのことです。
③血行不良
直接的原因ではないと私は考えていますが、血行不良で毛髪の成長に必要な栄養素が行き届かず、新しい髪が生えてこない原因になる可能性があるとの見解もあります。
といっても血行をいくら良くしてもDHTを防がないとダメ。ミノキシジルのみで思ったような結果にならないのはここの勘違い。
ミノキシ汁
ミノキシ汁
図解で説明するとこんな感じです。

限界数があるヘアサイクル

ヘアサイクルさえ正常なら無限に抜けた生えたを繰り返すのかというと、それは間違い。

一般的なヘアサイクルの限界数は15~20回と言われています。

おじいさんで薄毛なのは単純にヘアサイクルを使い切っている可能性があります。

つまりAGAでヘアサイクルが短くなり、他人より無駄遣いしてしまうと、

通常 成長期4年×サイクル15回=60年で生えない
AGA 成長期1年×サイクル15回=15年で生えない

といった残酷な未来が待っています。

ヘアサイクルを通常に戻す

最後は乱れたヘアサイクルの戻し方です。

AGA治療薬の服用

1番はこれです。風邪をひいたときの風邪薬と同じです。

AGAを抑制するには、その原因であるDHTを産生させないこと。感受性も含めそれらは遺伝で決まります。
つまりAGAにより乱れさたヘアサイクルを通常に戻すには、フィナステリドデュタステリドで直接的原因である遺伝を押さえつけないといけません。

M字隊長
M字隊長

ご先祖様たちからの遺伝に対抗するんだ。血行や運動不足が太刀打ちできるわけがない。

もっと詳しく:フィナステリド徹底解説
もっと詳しく:デュタステリド徹底解説

 ストレスで乱れると言うが?

ストレスによって、男性ホルモンが増加することは事実で、そこから男性ホルモンが増えるとヘアサイクルを乱すDHTも増加する。

これによりストレス=薄毛だ!と結論を急ぐ人もいます。たしかに上のことは事実ですが、そのDHTが増加するのは5αリダクターゼの分泌量や、DHTの感受性が根本にあり、それの個人差は遺伝で決まります。つまりストレスの前に遺伝的要因が最初の引き金となっていることが真実です。

ストレスで血行不良になり薄毛が~とか言いますが、それならヒゲや眉毛など頭に近い毛も薄くならないとおかしくないですか?

まとめ

①ヘアサイクル(毛周期)は成長期~退行機~休止期の3つで1クールを繰りかえす
②AGAはこのヘアサイクルを乱し、成長期を短くして栄養失調の毛髪を作り、通常より早く抜けていく
③ヘアサイクルには回数制限があり、それを超えると生えてこなくなる。AGAでヘアサイクルが短縮されると、この限界数を他人より早く使いきる
④1日50~100本の抜け毛は普通。ハゲてない人でも通常。注意するのは栄養失調みたいな毛の割合
⑤乱れたヘアサイクルをもとに戻すにはフィナステリドデュタステリドのAGA治療薬でDHTの産生を抑える
⑥ストレスでヘアサイクルが乱れるというが、その根源にも遺伝がかかわっている
どうでしたか?ちなみに1日の抜け毛の半分が洗髪時に抜けるらしいので1度チェックしてみてはどうですか?
それでは今回はこの辺で。またこんど!

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