成長因子系育毛剤で髪が生える。
なんてもう5年以上前話題になった話です。
成長因子育毛剤がブームになったとき、うまく宣伝し大ヒットしたのが、
この「フィンジア」
いちよ、成長因子系育毛剤では後発の分類になりますが、よく言えば、
「これまでの成長因子系育毛剤の欠点を補い、なおかつ最新の成分も配合させた育毛剤」
従来の「保湿や血行が命」みたいな育毛剤とは違ったアプローチで、近未来な成分はハゲの未来に希望を持たせました。
発売間もないころから目を付けた私は「これで薄毛が治る!」となけなしの薄給をつぎ込み、見事に敗北。
それから色々調べると、AGAには全く効果がない理由や、ドヤ顔で宣伝している成分の穴、ツッコミどころだらけのその他もろもろが出るわ出るわ(笑)
もちろん、ただ悪口を書き連ねるだけなら、単なるライバル企業のネガキャンと、生えなかったハゲの恨みつらみでしかないので、そこはこのブログらしくできる限り詳しく説明していきたいと思います。

こういった記事は下手すると営業妨害とか言って削除依頼が来るからな!

自ら答え合わせしに来るのか・・・

相変わらず、実際被害にあった育毛剤には風当たりが強いな・・・炎上するよ?

まあ、強いて言うなら満更でもない。
フィンジアとは?
詳しく説明する前に、初めての方の為にも、一度「フィンジア」について説明させていただきます。
最大の推しは
といったところ。
その反面内容量は50mlと育毛剤界では少なめ。
ミノキシジル外用薬でも60mlが主で、チャップアップ等他の育毛剤は100ml前後のものが主流と考えると、やや心もとない。
「ミノキシジルの3倍の効果があるのだから、少なくても大丈夫だろ」と都合よく考えたあなた!
私もそう思ってました(笑)残念ながらそんなことはないです。
単純に1回に使用できるキャピキシルの量が少なくなってしまうだけです。
「育毛剤とバレないほどのおしゃれと高級感」なんて言ってますが、ハゲとしてはそんなものに何の価値もなく、その努力を成分や内容量に向けさっさと薄毛を治してほしいものである。

と、まあこんな感じです

い~や説明下手か!
詳しい使用感はこちら

フィンジアまとめ
・ミノキシジルと似た因子を持つのに副作用がなく、ミノキシジル誘導体と呼ばれるピディオキシジルが2%配合
・外用薬の最大の欠点「浸透力」に着目し、独自の理論で成分を奥まで届けるゲートアクセス理論
・その他成分は他育毛剤でも使用されているものばかりで信頼度抜群

キャピキシルとピディオキシジルで実質ミノキシジル17%配合!しかも副作用はなし!

いーや騙されるか!

これマジで信じてたの黙っておこう
キャピキシルで髪は生えない
フィンジアの主成分であるキャピキシル。公式サイトにデカデカと表記されているだけあって、これを語らずしてフィンジアは語れません(笑)
そもそもキャピキシルは頭髪の発毛を目的に開発された成分ではありません。
もともとはカナダのLUCAS MEYER COSMETICS社が開発した成分で、スタートはまつ毛の育毛剤で使用されていまいた。そこに目を付け、同じ毛である髪の毛にも効果があるのでは?と、薄毛業界に導入されました。

流れはAGA治療薬と同じだな
キャピキシルの正体
キャピキシルは「アカツメクサ花エキス(ビオカニンA)」と「アセチルテトラペプチド3」の2つの成分を配合して作られたプレミックス成分です。
特にアカツメクサエキス(ビオカニンA)はフィナステリド同様5αリダクターゼを阻害し薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える効果がある。とされています。
しかし、この試験結果は自社試験のみで1件しかなく、対象成分は「カテキン」それに比べ効果があったと豪語していますが、カテキンが5αリダクターゼを抑制する効果は限りなく低いです。つまり、何の意味もない試験結果。なぜフィナステリドと比較しなかったのか?
疑惑は深まりました。
ミノキシジルの3倍の効果の正体
公式サイトから悪徳サイトまで「ミノキシジルの3倍」と書かれ、ハゲの救世主のように扱われているキャピキシル。さすがにこれは嘘ではなくデータが存在します。もちろん素人騙しのデータですがね。
画像を見ればたしかにミノキシジルの3倍の効果を発揮しているのは事実です。
しかしこの試験は、細胞を採取して培養したものなので、実際に人の頭皮に添付して行った試験ではありません。
なにしろ、この実験でわかるのは育毛効果であり、発毛効果ではありません。

チャップアップとかのM-034も同じような騙し方をしてきたな
そのほかも比較対象がプラセボ(偽薬)だったり、ツッコミどころが多くて笑ってしまします。
ちょっと長くなりそうなので、詳しくはこちらで(笑)

なにしろ、臨床試験が自社試験のみのたった1件だけ。「試験結果があるではないか!」と思う方もいるかもしれませんが、開発業の世界では、「自社試験のみ」なんて胡散臭くて信用度は限りなく0に近いです。
その信頼度を上げるために、第3機関に依頼したり、何度も試験を繰り返したりと、信頼と実績を勝ち取っていくのです。
コロナに対するワクチンや予防薬で有名なものも、
「臨床試験が1つしかないから進めるのは危険だ!」
「たった3件しかない試験結果で効果があるとは思えない!」
なんて色々妨害されてますからね。

あくまで悪いのは「キャピキシルを使って金儲けしようとしている業界」であって、キャピキシルの発明は素晴らしく、悪いものではありません。

「エビデンスがある!」「臨床試験結果があるから信頼できる!」なんて色々なサイトに書いてありましたが、この程度のミスリードも見破れないとは、自称育毛博士失格ですな(笑)

もうその辺にしとけ!!!
ピディオキシジル=ミノキシジルではない
次に真相を暴くのはフィンジア2大巨塔のもう一つピディオキシジル。
巷では
・分子構造がほぼ同じだから、似た作用をする
・副作用がない
という観点から「ミノキシジル誘導体」なんて呼ばれてますが、その真相は・・・
長くなるので、詳しくはこちら

簡単にまとめると
出典:SlideShare
上記画像はピディオキシジル(右)とミノキシジル(左)の細胞阻害抑制の比較試験です。
グラフを見ると、ややピディオキシジルの方が優勢です。ほな、ピディオキシジルの方がこうかがあるやないかぁ~。と思ったあなた、少し待ってください。
残念ながらこの試験はこれは培養した細胞を用いての実験。頭皮での発毛試験ではありません。
さらに、薄毛の状況を作り出すのに男性型脱毛症(AGA)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)ではなくトルブタミドをしようしているため、我々の薄毛の原因とは少し違います。
ミノキシジルの凄いのは「発毛」を培養試験でなく、頭皮で発現させたこと。まだまだ実績が違いすぎます。
出典:SlideShare
上記画像はマウスの背中で行った実験です。この時点で頭皮と違うのと、剃った毛を生やす育毛試験なので、もうこの後の展開が読めてます。
詳しく知りたい方は、上のリンクをクリックしてピディオキシジルを学んでください。

「人を憎んで成分を憎まず」です。悪いのは言葉巧みに騙してくる業界と、それを支持する人たちです。

これで2アウトってとこだな

頼む・・・生える可能性あってくれ!

とはいっても、キャピキシルとピディオキシジルでまつ毛の育毛は期待できるみたいなので、そちらは是非(笑)
ご自慢の理論が胡散臭い
フィンジア最大の特徴は
ゲートアクセス理論という独自の理論です。
このフィンジア。成長因子も最新のものを導入するなど、発売当初は他の育毛剤よりも1歩や2歩抜きんでてました。そんな意識の高い育毛剤が目につけたのが「浸透率」です。
当時は育毛剤が毛根や血管まで届くなんて自分以外もほとんどの人が信じていました。
そこにいきなり「今まで使ってる育毛剤は浸透していない!!」なんて言われ、「自社独自の理論を採用した育毛剤なら浸透する!」なんて言われれば、そこに飛びつきます。

実際、発売当初は何度か品切れになったみたいです。

いつなくなるか分かりませんよ?早く注文しないと!

まあ、品薄商法でしょうね。未だに「欠品の恐れあり」なんて言ってくるサイトもありますけど。
話しが脱線しました。この理論を説明すると
カプサイシンを配合することで頭皮を柔らかくしたり、毛穴を開かせて有効成分を頭皮の深部まで到達させる。
と、昔は説明してくれてたのですが、さすがに公式も「こりゃダメだ」と気が付いたのか、今では
「活性カプサイシンが固くなりやすい地肌を集中的に柔軟化」に変更。見事なへたり具合。
もちろん、カプサイシンと頭皮の臨床試験なんて存在せず、単なるイメージ。
そこからキャピキシル・ピディオキシジル・ゲートアクセス理論の3つをあわせて
SPEテクノロジーなんて公式サイトで宣伝してますが、うさん臭さ倍増、言葉のセンスから加齢臭が・・・
なにより、SPEテクノロジーの説明画像。いーや、「※」だらけで注釈が多いわ!
そして、どこにも「発毛」「生える」という文字はない。

はい3アウトチェーンジ!

もうやめろ!敵を挑発しすぎだ!

言っときますけど、私のブログはマイナーですから。
他成分は隙を生じぬクソ成分
ならば、他の成分なら、髪が生える可能性があるのでは?てことで、解説していきます。
無駄に多くの成分を配合している育毛剤ほど人気なものですが、フィンジアはたった10種類。
成分が多いからと言って効果があるわけでもなく、むしろ薄まって効果が発現しなくなるほうが心配。
それはさておき、フィンジアは成長因子に重きを置いているので、残りの成分はおまけか、経費削減で少なくなったのか・・・目新しいものはなく、多くの育毛剤に使用されているものです。

いろんな育毛剤で使用されているなら、信頼性は抜群だな

この言葉に騙されないでください。
ここからは、配合されている中でも有名なものを説明していきます。
そのうち、詳しい記事が書けるといいですね(笑)
・センブリエキス
主に血行促進。大抵の育毛剤には入ってます。「血行が良くなれば、毛根に酸素と栄養が行き生える」なんて薄毛界では有名ですが、デマです。
血行不良とAGAは関係なく、センブリを使った育毛試験は一つも存在しません。
・ビワ葉エキス
主な作用は抗炎作用と血行促進。
「FGF-7の生成を助け、薄毛を誘発するFGF-5を抑制する」なんて書いてあるサイトもありますが、その根拠を示したデータは存在しません。あるなら教えてください。
つまり、勝手な印象でかいてあるだけ。
定期購入でも高すぎる!
フィンジアの定期購入ですが、まあ高い。
これなら発毛薬であるフォリックスを試すほうが、値段も半額で、髪が生える実績がいくつもあり、外用薬なら、副作用の心配もほとんどありません。
正直、育毛剤を使う理由が分からない。
成長因子配合の育毛剤に言えることですが、定期になってもぜんぜん安くなりません。
ライセンスや、成分のブランド力を高めたいためか知りませんが、生える可能性が限りなく低い水に、月1万円は高すぎる。(私は使ってましたけどね!)
あと、3本定期だとマッサージブラシがプレゼントされます(画像参照)。これを使うと、フィンジアの浸透力がケタ違いとのことらしいが、なにをもってケタ違いなのかの説明はなく、下に小さく「角質層まで」との文字。
変わってねーじゃねーか!!
化粧品の方がすごいって聞きましたけど?
医薬品>医薬部外品>フィンジア
こういった商品は医薬品>医薬部外品>化粧品といった順番で効果が高い順位分類されます。
それに比例し、副作用があったり、厳しい臨床試験をクリアしていきます。
その中でフィンジアは「化粧品」つまり、最下層です。
発毛剤ミノキシジルは最高ランクの医薬品。チャップアップ等の育毛剤は医薬部外品にあてはめられたりします。
成分濃度に上限があり、認められていない成分は使用不可など、制限のある医薬部外品に比べ、化粧品は効果効能が薄い代わりに、成分の含有量など、配合量に制限がなく、組み合わせの縛りなどもありません。
なのに、最下層。それはなぜか?「効果が薄いから」そして「成長因子が医薬部外品に認められていないから」
しかし、悪徳育毛サイトでは、こういった説明を「化粧品の方が成分に制限をかけず、自由に組み合わせられ、効果を最大限に発揮できる」なんて都合よく解釈して説明しています。

規則のせいで実力を発揮できない化粧品。でも、実力は医薬品レベルかもしれませんよ。

残念ながらそんな漫画みたいな展開はありません。一生ミノキシジルの敗北者です。
小難しい育毛サイトで、散々キャピキシルを説明した後に
「騙されたくなければ、エビデンスのあるものを信用して選ぼう」なんて書いてありましたが、キャピキシルの臨床試験は自社のみの1回、しかもたった30人(半分は不使用)。
落ち着いて読み直せばカラクリにも気が付くはずが・・・
こんな低レベルな試験で「エビデンスがある」なんて開発業なめてんのか?
あっ、悪いのは試験ではなく、ドヤ顔でハゲを騙してる育毛サイトですよ~
まあ、試験規模が小さすぎるのは間違ってませんが・・・
対するミノキシジルは、頭皮でも試験を行い発毛を確認。試験規模も1度に150人以上のものが複数存在し、毎回実力を発揮。エビデンスの質が違います。
何のために存在してるの?
医薬部外品の育毛剤ですら、髪を生やす発毛効果が一切なく、「効果がない」「詐欺商品」なんて言われる世の中。
立場的にはそれ以下の化粧品に何ができるのか?
もう一度言うが、キャピキシルは医薬部外品の成分として認められません。これを配合する場合は、医薬部外品(人体に対する作用が緩やか)を名乗ることができません。
つまり、化粧品ということは発毛効果・育毛効果を保証しない、できないということになります。
だから、キャピキシルを使いたいから化粧品なんだろ?ってか?
医薬部外品への昇格・スカウトすらないくせにえらそぶってんじゃねえ。
化粧品でできるのは精々、頭皮の保湿くらい。そんなんでハゲが治るか。
まとめ
・配合している成長因子は全てAGAには効果がない
・胡散臭い理論の提唱
・他の成分もおまけ程度で期待できない
・定期購入も全く安くならない
・そもそも化粧品なので、効果効能をうたえず、保証もない
こういうネガティブな情報から入る記事って大抵後半には「やっぱり期待できます」なんて手のひら返したり、チャップアップやブブカをなど、酷いときは同じ会社の商品を勧めてきたりするものですが、違ったでしょ(笑)
書いてる途中に文が荒げてしまい、乱文になってしまった箇所があるかもしれませんが、ご容赦ください。
あくまで参考までに・・・
なにより、最後まで読んでいただいた方には感謝します。特にこういった商品の信者の方はよく耐えてくれました。
私が、そっち側だった頃、こういう記事は途中で読むのをやめてたか、全く信じていませんでした。
「自分は間違っている。すべて無駄」という現実を受け入れたくなかったのだと思います。
とにかく、AGAに関しては、フィンジアや成長因子の何倍も信頼できてデータも豊富で、みんな大好きなエビデンスが豊富なミノキシジルやフィナステリドが効果的で、髪を生やすなら、ミノキシジルの外用薬が、フィンジアの半額以下で販売しているので、そちらを試すほうが絶対いいです。
こちらでは、価格重視・効果重視で、自分の薄毛に合った治療薬の提案もしていますので、あくまで参考までに

今回はだいぶきつい口調になって正論でぶん殴ったので、多方面から怒られるかも(笑)
切れ味だけならMURAMASA。
まあどんな素晴らしい成分を配合しても、悲しいことにミノキシジルにはかなわないのですね。
だからこんな姑息な手を使う。
姑息な宣伝をしても、バレる所ではバレる。
まあ騙されるほうが圧倒的に多いのですが・・・
ここまで書いても副作用が怖いからと言って、ここまでコテンパンにした育毛剤に信じてすがり、「髪が生えない」と嘆く。
いい加減「育毛剤○○は効果ある!」と信じて、まとわる日々に刃を否を突き立て、現実に戻ってください。
「悪意はやったもん勝ち」の育毛業界
そこで騙され続けた私が、某音楽家と育毛業界から学んだこと、
「悪意はやられる前に目を詰め」
それでは今回はこの辺で
またこんど!


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