Twitterのダイレクトメールに、Hさんから質問と相談を頂きまして、いつもならTwitterで簡単に情報の共有をするのですが、今回はかなり濃いやり取りになったのと、質問者様から、「ぜひ、悩んでいる皆さんと共有したいと思っています」とのことでしたので、この度はブログでまとめさせていただきました。
Hさんからは、単なる相談だけではなく、自分の薄毛遍歴や治療歴など、事細かに教えていただき、真面目で熱意のある方というのが文章からもヒシヒシと伝わってきました。
こういうコンプレックスの話は、たとえ匿名でも正直に打ち明けるのは難しいものです。そこを事細かに教えていただき、本当に助かりました。
というわけで、本題の今回のDM質問なのですが、DMをそのまま書き連ねると、話が右往左往したり、時系列がぐちゃぐちゃになったりするので、一部話をくっつけたり、文章を整理したりさせていただきます。
私としても、うまく伝わったか不安なところや、読み返すと酷い文章になっているところを加筆・修正して、まとめて書かせていただきますので、DM時点と文章の書き方や、文言が増えているかもしれませんが、ご容赦ください。
大長編DM(ドラ〇もん)ならぬ、大長編DM(ダイレクトメール)です!
大長編DM質問
いきなり滑ったところから始まりました。DM質問まとめ。
発毛最強セットに手を出すべきか?
こういった質問から受け付けました。
この後もこちらの回答に対して質問があったり、別の相談があったりだったので、その辺をうまくまとめて書いていきます。
簡単にHさんのプロフィールをまとめると
・色々育毛剤を試してみる
・若い頃プロペシアで回復傾向も、満足してやめると全体的に薄くなる
・20代後半で仕事上坊主がダメだと言われ、髪を伸ばすも薄毛の進行も目立つ
・フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル内外共に使用経験あり
・それらをクリニックに通院し服用するも経済的事情で断念
・周りが認めるほど効果はあったものの、やめるとハゲに逆戻り
・再びクリニックで始めるも耐性のためか効果がイマイチ
・知恵袋や色々な口コミを見ているうちに何が正しいかわからなくなる
という感じで、年齢的にもラストチャンスだと思うため、なんとしても発毛したい。ということも受けました。
普通なら、いきなり個人輸入はせずに、最初の数か月だけでも専門クリニックに通い、自分が本当にAGAなのかとか、知識や不安などを解消し、自信がついてから移行を考えるのが一番おすすめです。



しかしHさんは既にクリニックに何度か通われており、発毛薬もいくつか経験済みな熟練者なのと、専門クリニックは経済的観点から避けたく、自己責任でも覚悟を持って発毛したい。とのことでしたので、個人輸入代行を前提に話を進めていきました。
それではいくつかの質問に答えていきます。
ミノフィナを再開すべきか、いきなり最強セットか?

ただ、最強セットは、いきなり使えとは言い辛いですが、時間がないのと、覚悟が決まっているのでしたら、自己責任で始めてください。しかしミノタブ10mgは待ってください。

もちろん治療は自己責任ですが参考にさせてもらいます。

「専門クリニックのミノタブ」といっても、基本は2~4mgで極稀に6㎎と個人輸入で購入できるミノタブと比べると低い含有量なので、「ミノタブは個人輸入よりもクリニックの方が生えやすい」というわけではないです。
その程度の含有量でもクリニックには発毛実績があるわけなので、ネットの猛者たちみたいに、いきなり10mgとかを焦って服用する必要はないともいます。
本当はミノタブは2.5mgから始めるのがいいのですが、ミノタブ経験者で過去に副作用が怖かった。なんてことがなく、過去にミノタブとデュタステリドで効果があったようでしたら、5㎎スタートでも問題はないと思います。
仮に時間がなく、覚悟が決まっている。という訳でミノタブ10mgでスタートする場合、久々にミノタブを服用することを考えると、体がびっくりして、動悸や通常以上の初期脱毛が凄い可能性があるので、半分の5㎎を2回に分けて服用するなどして、副作用リスクや体の負担を下げてください。

半分の5㎎スタートで体を慣らしていく中で効果があればその濃度で継続。効果がイマイチなら、1日5㎎を2回➡1度で10mgと変更するのが、安全だと思います。

ありがとうございます。ミノタブ5㎎から始めようと思います。

ミノタブ再開後の最初の一週間位は動悸が出るかもしれませんが、その後体が慣れると収まってくるらしいので、すぐ怖い副作用と結びつけず、ある程度鈍感なのもいいと思います。


治療再開も効果イマイチ。これは耐性??
再び禿げた原因

ハゲに戻ったのは、徐々に減薬するのではなく、いきなり0にしたのが原因だと思います。
耐性のせいか効果がイマイチ

再開後効果が今一つなのは、耐性ではなく、単に年齢&ミノタブ無し。というのが要因だと思います。
外用ミノキは副作用が少ない分効果もゆっくりですし、まだ4ヶ月ならヘアサイクル的にもこれからなので、「治療薬が絶対効かない!」というわけではないです。
そもそもプロペシアやミノキシジルで「耐性」はほぼ無いに等しいほどありません。
既存のセットか?最強セットか?

アドバイスを頂いたセットでいこうと思います。それともまだ4カ月目なので、クリニックの治療法(上の話)で様子を見るべきでしょうか?

薄毛レベルにもよりますが、15年~20年の歴なら、効果がゆっくりな外用薬を「いつ生えるのだろう?」と続けるより、内服のミノタブでガツンと発毛させ、満足してから徐々に減薬して体と財布の負担を減らしていくのが近道だと思います。
よく、発毛剤を非難して育毛剤を持ち上げるサイトでは、「ミノタブは飲んだら一生飲む。薬漬け」なんて書かれていますが、薄毛に完治はないのと(植毛しても進行は止まっていない)、これ以上の治療法もないので現実仕方のない事です。
規模が違うだけで、AGAは末期癌や糖尿病と同じで、完治が絶望的です。
たとえば「糖尿病の薬飲んでも意味ないよ。完治しないから。」「糖尿病の薬は一生飲む。あなたは死ぬまで薬漬け。」なんて煽るサイトがありますか?
結局は育毛剤を売りたいがために、最も効果的な治療法を批判することしかできないのです。
じゃあサプリメント、プロテインはどうなのか?医師から推奨もされていないのに毎日、あるいは数時間おきに飲まないと不安な人だっています。これは薬漬けと同じではないのか?
癌や糖尿病にしたって最初の薬はきつくても、経過と共に徐々に下げることは可能です。AGA治療薬も同じ。悲しいことに、遺伝や運命に少しでも抗うなら残りの人生賭けないとダメなのです。
いきなりミノタブ10mgは避けたいが・・・

アドバイスを頂いた通り、
アボダート+ミノキシジルタブレット5mg+フォリックスFR16
でいこうと思います。それについてどう思われますか?

問題ないです。5㎎程度なら、血圧に多少問題があっても影響は少ない。とクリニックで言われました。
いきなり最強セットでは、効果が出なかったときや、落ちてきたときに治療のレベルアップが非常に難しいのと、発毛経験があるなら、そこまで強力じゃなくても大丈夫だと思います。
ミノタブ10mgは危険だ。とどこにも書いてありますが、10㎎というのは「毛生え薬」としてミノキシジルを使用するときの上限で、元々の「降圧剤」としてのミノキシジルなら10mg~100㎎が使用限度です。
つまり「これ以上は降圧剤の域なので、血圧に影響が出る可能性がありますよ。これ以上は医師の指示に従ってください。」ということで、ここまでになっていると考えられています。
なので、血圧にものすごい影響がでる致死量手前とかではなく「ミノタブ10mgで動悸がやばい。心臓破裂して今すぐ死ぬ!」というわけではないです。
ただ、降圧剤レベル(別の使用方法)を医師の診断なく勝手に飲んでいる。ということを覚えておいてください。
動悸が酷いのは心配ですが、そうなれば5㎎を2回に分けるか、おとなしく濃度を下げてください。絶対安全だ。と推奨しているわけではありません。

ミノタブを使わず既存の治療より効果を出すには?

ミノタブは避けたいが、既存の治療法より上を目指したい。というなら、デュタステリドの使用もありです。周りのハゲ情報だと・・・
という方が、フィナステリド(プロペシア等)からデュタステリド(アボダート等)に変更したら、効果を再び実感し始めた。というのはよく聞きます。
なので、最強セットは使用してもデュタステリドは使わず、プロペシアで継続して、それでも駄目なら・・・の最後の切り札にしてもいいと思います。
そうしないと、全く発毛しなかった、将来またハゲてきた。という時に対応策がありません。
といっても、今発毛しないなら増やしていくと思いますが。

悩みは晴れたのか?

正直ハゲをだいぶコンプレックスに感じていてやりたい事も諦める、そんな事も多くありました。

プロペシアと今の外用薬を使いつつミノタブ5㎎で様子を見てみます。
ありがとうございます!

ミノタブでまた生えるといいですね。ミノタブは全身の毛が濃くなるので、除毛クリームも必要になるかもしれませんね。

ミノタブを使用するなら、外用薬のミノキシジルはスポット的に使用すれば経済的になりますが、塗りすぎは痒くなったり赤くなるので注意してください。
それでは失礼します。
今回、Hさんが始められた治療薬セット
という感じで、なかなか熱い質疑が展開されました。Hさんの「ハゲがコンプレックスで、やりたいことも諦める」というのは私も経験済みで、それを盾に苦しいことから逃げたりしているので、ここは本当に共感しましたし、ハゲで諦めていいものは1つもない。ということを数年前の自分に伝えたいです。
もう一度言っておきますが、Hさんは何度も専門クリニックで治療をされており、薬と体の向き合い方も把握された熟練者でしたので、個人輸入代行や不安が解消され自己の判断で治療を再開されました。発毛薬や薄毛業界のこと、自己責任ってなに?と理解されていない方や初心者の方は、クリニックでの診察から始められることをお勧めします。
もしかすると、第3者から「いやいや、年齢が年齢なら、ミノタブ10㎎しかないだろ」と意見が出るかもしれませんが、私としては可能な限りリスクを減らしてスタートしてもらおうと思ったので、5㎎スタートを勧めました。
焦って勝手に濃度を上げる。それで効果があるか不安になったり、副作用が現れ怖くて断念。そんな愚の骨頂を知っています。最初は慎重くらいがちょうどいいです。
スポーツカーをエンジン賭けた瞬間アクセルベタ踏みして車庫から出庫で国道に出る。って考えたら、なかなか危険だと思いませんか?
Hさんは「多少の代償は目を瞑る」と覚悟を決めて質問されてきましたし、治療経験と、現状からミノタブ5㎎を選択されました。この後の増減の判断は自分で行うことになりますが、また疑問や不安があれば連絡ください。
今回は質問者様のご厚意で、情報の共有をしていただけるなら。と詳しいプロフィールまでいただきました。今も薄毛で悩まれているようなので、安直に「あなたは運がいい」なんて言うと、誤解がありますが、
過去に失敗した。といっても、何度か育毛を行われており、そのたびに効果を確かめられているのと、この数年間育毛を行ってきた分、毛根は完全に死んでおらず、少なからずAGAの進行も止められていたでしょう。その時々ではダメだ。と思っても、結果的にはそれらの行為が、今後の発毛まで蜘蛛の糸一本繋げていた可能性もあります。
なので、これまでの行為は間違ってはない。私はそう考えています。
年齢的に厳しい戦いが予想できますが、これまでの過程で実績があるように、最悪は免れているようです。
どこまで回復できるかは個人差なのでわかりませんが、Hさんのコンプレックスが少しでも和らぎますように。
発毛薬と医学と科学と祈りのはざまフローズンビーチ
またこんど!


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