ある日(5年ほど前)育毛業界に彗星のごとく現れた成分。「キャピキシル」
と、これまでの育毛成分の歴史を覆す成分がカナダの「ルーカス・マイヤー・コスメティックス社」から発表されました。
当時から成長因子はかなり高額で、そもそも手に入りにくい。というものでしたが、「モンゴ流」でおなじみの「アルファウェイ」や「フィンジア」が育毛剤に導入し、成分の凄さを宣伝。上記の成分情報、1本1万円を軽く超える値段で話題になりました。
もちろんミノキシ汁もキャピキシルの配合の育毛剤を購入。「お得な定期購入」とか抜かしているくせにあまり安くなってないことはこの時は無視。

ミノキシジルは副作用が怖く使えなかったけど、キャピキシルは副作用なく3倍の効果があるなんて絶対発毛するだろ。
という考えで育毛に挑みましたが、結果はお察しください。(AGAに効かないから当たり前か)
発売当初ならまだしも、もう5年。業界の勢力図が変わってないことを考えると、今さら「効果ないと言える理由」を記事にしたところで「知っとるわ!!」といわれそうですが、残念なことに薄毛仲間は毎日のように増えています。
仮に昨日自分が禿げていることを知った人は、今日から今まで私たちが薄毛になりたてのことのころにやっていた対策や、AGA治療薬に対する悩み。
効果のない育毛剤同士を「どっちが発毛できるのだろう」と無駄に時間を消費しようとしているのです。
このブログでは「私が犯した失敗は、新たな薄毛者には歩ませない」というのが1つの目標なので、その方たちの為。
現に高い金出してキャピキシルを使っているも効果を感じていない。このまま続けるか悩んでいる人の為にも書き上げました。
それではキャピキシルについて詳しく解説していきます。
キャピキシルとは?
まず、キャピキシルは単一の成分ではありません。
・ビオカニンA(アカツメクサ花エキス)
・アセチルテトラペプチド-3
この上記2つの成分が配合されできたのがキャピキシルです。
作用機序をまとめると・・・
②毛髪成長のための頭皮環境を整え、皮膚の炎症を抑える
これらのことからキャピキシルは薄毛の抑制・改善を可能にする。といわれています。
そして「ミノキシジルの3倍の効果がある」という触れ込み。つまりこの成分一つでミノキシジルとデュタステリドの役割を同時に担え、しかも副作用はない。というまさに最強の成分!
といってもこれから全否定してやるけどな(笑)
仮に本当なら今頃世界中で売れまくってるはずだろ。
ミノキシジルの3倍の効果の真相
キャピキシルで一番気になるのは「ミノキシジルの3倍の効果」という点。
これに関して本当か!?というとたしかに根拠のある試験データは存在します(自社試験のみ)。
こちらが開発元のルーカスマイヤーコスメティクス社が出しているデータです。
たしかにミノキシジルは+52%のに比べキャピキシルは+156%となり、3倍の効果があることが分かります。
といっても”Hair growth activity”(翻訳:髪の成長活動)というものが増加した。という結果ですので、これで3倍発毛した。というのは早々です。
それではツッコんでいきます。
まず、タイトルに”Ex vivo”とありますが、これは培養された細胞組織で行われた実験であることを意味します。
そこから読み取るに、この実験は培養された細胞(毛母細胞など)を使い、それにミノキシジルを添加した場合と、アセチルテトラペプチド-3を添加した場合を比較したものなのでしょう。
つまり、この結果は実際の人間の頭皮で起こったことではありません

この手口リデンシルでもありましたね。流行ってるのか?(笑)
といっても、しっかり「人の頭皮」で試験し、ミノキシジルより3倍の効果があればよいだけ。それは後程・・・
我々は細胞の培養をみて喜ぶのですか?それとも自分の頭皮に髪が生えて喜ぶのですか?
悪徳サイトに物申す
それなのに悪徳なサイトは、ミノキシジルより3倍の効果がある!ミノキシジルより優れる!と結論を出し、薄毛者が「ミノキシジルの3倍髪が生えるのでは?」と勘違いするようにミスリードしてきます。
挙句
「この試験結果からミノキシジルよりも髪が生える可能性がある」
「発毛とは書いてないが、キャピキシルがミノキシジルよりも優れていることは証明されました」
なんて言ってくるところも。
そんなこと恥ずかしげもなくドヤ顔で記事にしちゃうなんて、金の亡者なのか?はたまた試験結果をしっかり見ていないのか?
パッと見で試験データを信じ込んでしまったのでしょうが、情報提供者がこの体たらく。
「最後には落ち着いて問題を見直しましょう。」って小学校で習わなかったか?

お前今回もキレッキレだな

そりゃ、この成分に2年近く騙されてましたから(泣)(´;ω;`)
・人の頭皮でミノキシジルよりも優れていたというわけではない
・これをエビデンスとして評する悪徳サイトのミスリードに注意
ツッコミ所だらけの試験結果
ミノキシジルの3倍の効果というのは、実際の人間の頭皮に塗布した場合とは程遠い条件で行った試験での結果。それは、培養した細胞を用いたもので、かつ試験はたった一つ。
さらに客観性に疑問がでる自社データのみ。
といっても、キャピキシルが実際に人の頭でミノキシジルよりも優位性が示せれられれば丸く収まる話。
さっきから文句ばっかり言っている管理人を実力で黙らせてくれ。
では実際に人間の頭皮に使用した場合はどうなのか?
ルーカス・マイヤー・コスメティックス社ではこの点についても研究データを公表しています。
成長期・休止期の本数の変化
これは実際に人間の頭皮に使用したもので、キャピキシル使用前後の成長期の髪の本数の変化と休止期の毛髪の本数の変化をグラフにしたものです。
左のグラフが成長期の髪の毛の増減率。
右が休止期の髪の毛の増減率を示したもの。
試験結果をみるに、キャピキシルを使用することによって成長期の髪の毛が13%増加し、休止期の髪の毛が29%も減少していることが分かります。
しかし比較対象はPlacebo(プラセボ)。つまり何の効果もない「偽薬」ということになります。
おい、ミノキシジルどこいった?
成長期の髪と休止期の髪の割合の変化
こちらは成長期の髪の本数を休止期の髪の本数で割った値の変化。
プラセボ(偽薬)は4ヶ月間で33%減少しているのに対し、キャピキシルは46%も増加しています。
この結果からキャピキシルには発毛を促す効果と、抜け毛を抑制する効果の両方がある。
といえるらしい・・・
だからミノキシジルどこに行ったんだよ・・・
・3倍の効果があるはずなのに頭皮での試験ではミノキシジルと比較せず
・偽薬と比較して効果が出るのは当たり前。出なかったら大問題
5αリダクターゼを阻害するらしいが・・・
ビオカニンAの臨床試験
キャピキシルのもう一つの魅力は複合前の構成成分「ビオカニンA(アカツメクサ花エキス)」がAGAの根本の原因にもなっている5αリダクターゼを抑制できることです。
冒頭で説明した通り、キャピキシル一つでミノ・デュタの組み合わせが完成しているのです。
と、悪徳サイトの手口はここまでにしておいて、こちらの試験もツッコミどころが満載なので、一緒に見ていきましょう。
【試験内容】
細胞があるプレートにEGCG(※カテキンの一種)とビオカニンAそれぞれを加え1時間待つ。その後、テストステロンに目印を付け加え3時間待つ。最後に、目印を付けたテストステロンと5αリダクターゼがどれだけ結合しDHTに変換されたかを測定する。
簡単にまとめると、
「培養細胞にDGCGとビオカニンAを添加した時に、5αリダクターゼの活性がどう変化したのかを調査する」
というものです。
これで5αリダクターゼの働きを阻害できていれば、結果としてDHTが減り、薄毛の改善に繋がる。とのことらしい。
こちらが試験結果の図です。コントロール(比較対象)に比べEGCG(カテキンの一種)は1型5αリダクターゼが-11%、2型5αリダクターゼが-5%と減少しているのに対し、ビオカニンAは1型が-64%、2型に至ってはなんと-93%も減少させています。
以上のことから、ビオカニンAは何もしなかった場合、EGCGを添加した場合と比較しても、大幅に5αリダクターゼの活性を低下させられることが臨床試験から示せられました。
悪いのは信じ込ませる悪徳サイト
たしかにこの試験は間違っていません。人数は不明でも現にこういった結果が出ているのですから。
しかし落ち着いてみてほしいのは、この試験もまた、人の頭皮で行った実験ではなく「プレートの上」で行われた試験結果であるということ。
更に比較対象がフィナステリドやデュタステリドでなく、カテキンの一種であること。

そういえば昔コーヒーやお茶が薄毛に効くなんてありましたね。全く無意味ですけど。
5αリダクターゼを抑制することで有名なフィナステリド等と比べはじめて薄毛に対し優位性が分かるはずなのに、カテキン。
カテキンに対し圧倒的数値を示すも、カテキンに5αリダクターゼを抑制する効果は限りなく低い。
これでは素人ボクサーが帰宅部をボコボコにして「俺はこんなに強い。だからメイウェザーより強い」と豪語しているようなもの比較対象が悪すぎます。
なぜそれを選択したのか説明してほしい。
といってもそういう試験なんだから仕方ないのでしょうが、落ち着くとこんなに不利な試験結果。キャピキシルにはしごを外されたようなものなのに、育毛サイトはそこは無視。
挙句、「人の頭皮でなくとも試験データは存在している。それを否定するのか?生体内で同じことが起こるとは限らないが一定以上の信頼はできる」と言葉巧みにはぐらかし、最後の判断を読者に託します。

まあ託された結果、まんまと信じてしまったのですがね。

お前ってやつは!
実際に使ってみた人のデータ
詰めの甘い日本の育毛業界と違いルーカスマイヤーコスメティクス社は実際に人の頭皮に添付した試験も行っています。
試験方法
上記画像の計測方法を訳してみると
TrichoScanによる毛髪量の計測
TrichoScan(画像右部写真)の凄いところは同日中に毛髪量の測定が可能で、同じ範囲の成長期と退行期の毛髪量の数も計測できます。
これにより3日間の間に伸びた毛と伸びてない毛が分かります。
※TrichoScanは1日当たり0.3㎜伸長したした髪を成長期、伸びなかったものを休止期となるように設定されています。
左下の4分割された感じになっている写真がソフトウェアによって解析された成長期(緑)と休止期(赤)です。
※上記画像はキャピキシルを使用したときの試験結果でないので注意!!
実際の試験結果
上記画像がキャピキシルの使用前(上)と使用後(下)の写真です。確かに密度が上がっていることが分かります。
といっても写真はこれだけ。培養でもいちよ優位性は示せているんだ。そりゃなにかしらの効果はあるだろ。
何度も言うがミノキシジルはどこ行った?
成長期、休止期の毛髪の本数の変化
この試験結果から
成長期の割合は
・キャピキシル➡13%増加
休止期の割合は
・キャピキシル➡29%減少
成長期の髪と休止期の髪の割合の変化
プラセボは4ヶ月で33%減少しているのに対して、キャピキシルは46%増加しています。この結果からキャピキシルには発毛を促す効果と抜け毛を抑制する効果の両方があることがわかります。
といっても比較対象は何の効果もない偽薬。効果があって当然です。
ここでもミノキシジルと比較しない
結局この試験でも何の効果もないプラセボとの比較。
ミノキシジルと比較したのは最初に挙げた培養細胞を用いたもののみで、その後の比較対象はすべてプラセボ。
なんでここでもミノキシジルを使用しなかったのだろう?一番大事な試験のはずなのに・・・都合の悪いことでもあったのでしょうか?
ライバルになるであろうミノキシジルよりも優れていることを前面に押し出すために比較試験を行うのは当然。実際最初の培養試験ではミノキシジルと比較しています。
しかしそのあとの試験ではすべて偽薬との比較。これでは効果のないものより優れていることは伝わっても、打倒すべき発毛薬ミノキシシルよりどれだけ凄いかは全く伝わりません。
皮肉なことにミノキシジルは数百人規模で実際の頭皮でも試験を行っているので、「ミノキシジルだって頭皮試験をやってない」なんて言い訳は通用しません。
比較対象に目標対象を入れ忘れたとか?そんなわけないか。

仮にうっかり忘れていたのなら、そんなミス普通の開発会社ならクビですよ。

君、どんどん口が悪くなる・・・
副作用はない(笑)
育毛剤の殺し文句。「発毛剤に比べ副作用がない」という暴論。
あのねえ、身近にある風邪薬や、目薬、漢方にだって副作用は存在します。
効果の高さに比例し副作用リスクも高く、効果が緩やかになると、副作用も緩やかに。というのが医学界では常識です。それは仕方のないこと。
そしてミノキシジルも外用薬の場合、内服薬ほど強い効果は望めない代わりに、副作用も頭皮のかゆみや湿疹程度。それらは副作用試験で薬の塗りすぎ等と確認され、比較的回避しやすいものです。
それでも一応副作用のリスクはあります。
落ち着て考えてみてください。
キャピキシルにはミノキシジルの3倍の効果があるのであれば副作用がないことなど考えられません。
怪しくないですか?天然成分だから副作用がないというのは間違いです。
そしてハッキリ言うと副作用すらないキャピキシルでは髪は生えない
ガイドラインは否定的
毎度おなじみ脱毛症診断ガイドライン。そこでもキャピキシル(成長因子)はC2評価(行うべきでない)評価を受けています。

ハーグ治療でもキャピキシルを注入するところもありますし、C2評価にC2評価を重ねても何も生みません。

Dクリニックも否定的
私も昔キャピキシルを信じ込んでいる時代がありました。(給料の1/3以上を育毛に使っているとき)
「化粧品に分類されている育毛成分こそ効果があると通はわかっているんだ」
「本当は凄い力を秘めているのに周りの規則のせいで実力を出せない成分」

と、完全に信者でした。

お前、最後に至っては中二病だろ・・・
そんなわけで実際Dクリニックに来院することがあり、そこで先生にキャピキシルやリデンシルについてぶっちゃけて質問してみました。(なんとなくこういうネットの成分はご法度な気がしてなかなか聞けませんでした)

Dクリニックではキャピキシルとかは使わないのですか?

なんですかそれは?

(知らないのかよ)そういった成分があるんですよ。ミノキシジルの3倍の効果があるんですよ。

知りませんね。どうせ偽物ですよ。とにかく薄毛に効果があるのは、フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの3つだけですから。

いや、でも実際臨床試験データもあるんですよ!

それなら今度見せてください。論破しますから(笑)

化粧品でも効果はありますか?成分量の縛りがないから、わざとこっちのくくりにしている成分があるとか聞いたんですけど。

それはないです。仮にちゃんとした効果があるのなら、医薬品等の登録をとるべきですし、わざとやっていないのは、なにかしら隠す必要があるからだと思います。第一「効果はあるのに副作用がない」のは、専門家の立場から見ると非常に怖いです。副作用試験も行っていない場合、何が起きるかわかりませんから。

あ~はい。わかりました・・・

ダメだな。医師だからってクリニックに籠ってるから最新の業界情報が入ってこないんだな・・・
なんて当時は話がイマイチかみ合わないこともあり、めちゃくちゃ失礼なこと考えてました。
「効果も危険性もしっかり把握できていないと安心して患者に薬を提供できない。」とのことでした。
実際にこういうやり取りもあったので、未だにキャピキシルでハゲが治ると思っている人は落ち着いてください。
結局どうなの?キャピキシル
ミノキシジルに勝てるとこはどこ?
「ミノキシジルの3倍の育毛効果」と謳われているうえに、これを配合する育毛剤(化粧品)が総じて高価であることから、「すごい成分」という印象を持っていませんか?
しかし、ここまで徹底して解説した開発メーカーが公表しているデータや背景を見みると、「しょせんはただの抗炎症成分」で「ふえぇ~ミノキシジルには勝てなかったよぉ~」という結論に至るはずです。
しかしキャピキシルを異常に持ち上げ、これを配合したローションをすすめしてくるサイトは所詮悪徳な詐欺サイト。
メーカーも育毛効果程度しか書いて無く、化粧品という位置づけなのに、日本の薄毛業界が目を付け、あたかも凄い成分化のようにもてはやす。
実績・規模・価格・医学界からの評価などミノキシジルに勝っているところは一つも見つかりません。
配合の育毛剤が高すぎる
チャップアップやイクオス等、日本の育毛成分をメインに据えているところは高くても7000円程度。
しかしキャピキシル配合になると1万円越えは当たり前。これでひと月しか持ちません。
なぜこんなに効果かというと「成長因子はたった1gでも数十万するものもあるから」らしいです。
つまりそもそもの相場が高すぎることが原因。あとはマイナーすぎるのでやりたい放題というのもありますね。多少高額にしても「臨床試験データもありこんなに高いのなら逆に本物な気がする」なんて都合よく薄毛初心者は騙せます。
ミノキシジルならその半額近くで購入でき、実績も世界規模で認められています。
散々矢面に出される副作用も、思い込みが介入していたり、濃度を下げれば落ち着くことも。

とにかくキャピキシルを絶賛しているサイトに騙されないように、このサイトで少しでも知識をつけてください。
※といっても、いきなり「副作用は無視しろミノキシジルを使え」とは言いません。理想としてはAGA専門クリニックを受診し、専門家と二人三脚で薄毛治療に挑んでください。

それでも納得できない人は・・・
「メーカーのデータでは優位性が示せているのだから、絶対に生えないとは言い切れないんじゃないの?」と指摘してくる人もいます。
確かにその通りです。いちよ「成長期の髪が増えた」とはなっています。ミノキシジルと比べるとどうかは不明ですが、「でもミノキシジルの方が低評価になる可能性があるだろ!」と信者の方は突っ込んでくるかもしれません。
しかし今一度冷静に考えてみて下さい。
日本のガイドライン・専門クリニックとともに、世界的にAGAへの有効性が認められているのはフィナステリドやミノキシジルです。
医薬品ではなく化粧品成分。しかも臨床試験・メーカーの説明内で「発毛効果」という単語は一つも出てきていません。「発毛を促す」と「発毛」は全く意味が違います。
そんなキャピキシル。常識的に考えてどちらが期待値できますか?
例えばあなたが病気になったとき、病院で処方される薬(勿論副作用あり)と、そのへんで売っている新商品のサプリメント。どちらを服用したいですか?
ミノキシジルとキャピキシルの信頼性はそのくらい大きな差があることを覚えておいてください。
「生えた」という実績、試験があるミノキシジル。生えるかわからないが、副作用はなく倍ほどの値段差があるキャピキシル配合の育毛剤。どっちであなたは人生を変えたいですか?
そういえば「育毛剤ペ●ソナ」とかいうのが遺伝子検査を行い使用者一人一人にあった育毛剤をオーダーメイドで作る。と言ってましたが、その配合成分にもキャピキシルがありましたね。
まあこの育毛剤。副作用の心配をさせないために、ミノキシジルやフィナステリドは配合成分に採用されていません。
この時点で怪しい。ガイドラインでC2評価以下の成分をいくらブレンドしても金と髪の無駄ですから。
まとめ
②頭皮での試験はしているが比較対象は偽薬
③いくらデータを出してもミノキシジルと比較していないためどれくらい差があるか不明
④そこを無視しキャピキシルを異常にすすめてくるサイトに注意
⑤キャピキシル配合薬は1万円を軽く超える
⑥ガイドラインは否定的
⑦成分自体はデータも存在するため凄い成分なのだが万能ではない
⑧試験規模、自社試験データのみで信頼性は薄い。
⑨5年以上前の成分なのに薄毛界の勢力図が変わってないのが全て
とまあこんな感じです。
多少うしろめたい試験もありますが、もともと化粧品としての登録でだったのを日本の育毛業界が「ミノキシジルの3倍の効果」とういう所に金の匂いを感じ、「薄毛改善成分あり」みたいな誤解を生みやすい扱いで広めたとう話もあります。
悪徳業者が無理矢理薄毛改善に結び付け企業成果の足を引っ張るな。
今回も長文になりました。私の乱文加減も手伝い、読むの大変だったかもしれませんが、それ以上に、キャピキシルと初めて出会う人はその情報量に圧倒されたかもしれません。
そこも悪徳サイトの思うつぼです。

人は経験が薄い物事に対しストレスを感じます。
キャピキシルなんか人生で一度も聞いたことのない成分のはずです。それをブワーッと説明すると、脳には濁流のように情報が流れ込んできます。
しかも「薄毛」という未体験の恐怖に脅かされている状態で、救いの手を差し伸べるかのこの情報量。そこを「培養試験でしか優位性見れてないじゃないか」と指摘するのは「この成分で薄毛が治るかも」という自ら希望を消してしまう行為。そんな現実受け入れられません。
そういうわけで薄毛者は自分に対し都合の悪いことには無意識に考えないようにしてしまっています。
そうでなくともこの文量。正直脳には物凄い負担、ストレスがかかっています。
落ち着けば、あれ?と思うところも、圧倒され、脳は疲れ「考えるのメンドクサイ」となり、無意識に短絡的思考で「キャピキシル=ミノキの3倍」「副作用ない。自分も同じようになり髪が生える」と勝手にこじつけてしまいます。そうなればあなたも購入者兼被害者の一人。
なんか途中から私怨が入ったようで言葉も荒れていきましたが、私自身被害者なのでそこは大目に見てください。
薄毛初心者の方たちはこの記事がきっかけで、少しでも落ち着いてデータを読み取ることができるようになれば幸いです。
また今後、怪しい成分に出会い、大量の臨床試験データを見せられたときは「あ~今脳にストレスがかかって短絡的思考になろうとしている。落ち着こう。」と自分の感情や脳をコントロールできるようになれば、心理学をたしなんだ者からすればありがたく、騙される人が少なくなることもうれしいです。
最後に、キャピキシルで髪が生えた!という人もいるかもしれません。薄毛の原因の残り数%は十人十色です。
しかし単体で治るなんてことはまずないと思います。おそらく、そういった人たちはフィナステリドを使っていたとか、夜はミノキを添付しているとかで、残り数%が補えたのだと思います。キャピキシルのおかげという可能性は低いです。
いいじゃないですか、薄毛が治ったのですから。高い金は払っているみたいですけど。
それでは読者の方々は私のように無駄な時間と金を使わないように。
育毛業界は、見渡す限り真実の墓地。
またこんど!
コメント
はじめまして。ミロと申します。
私は今25歳で薄毛に気がつきました。
それから色々調べると「フィンジア」という育毛剤を知りました。ご存知ですかね?
これを使おうか迷っています。たしかにこの記事でキャピキシルは否定されたかもしれませんが、フィンジアはもうひとつ「ピディオキシジル」という成分を配合しています。これも調べてみると「ミノキシジル誘導体」だとか「ミノキシジルと同様の働きをするが副作用はない」とか書いてありました。これって信用して良いですか?
もしよろしければご教授ください。
それでは失礼します。