どんな業界にも金儲けだけを考えて、消費者を騙す組織は存在します。
しかし、そういったものは色々なシガラミの存在や、数が多くいちいち対処していられないので、実際は見て見ぬふりをされ、結果無法地帯となっています。
特に育毛業界は未だに訳の分からないマッサージ機や、「副作用はないが効果はある」といった薬液が、超高額で売買されています。こうして記事を書いている間にも、何の効果もないただの水や謎の機械を騙されて買い、根拠のない高額な治療コースとの契約が行われているわけです。
これらの事態は、私がこのブログを始めるきっかけにもなったことです。それが今回消費者庁が、育毛剤としてはもちろん、アフィリエイト広告としても初めて景品表示違法(優良誤認)に基づく措置命令を発動しました。
つまり、消費者庁が名指しで「育毛剤BUBKA ZEROは根拠のない誇大広告で消費者を騙している」と宣言したのです。
今回はこの件に関して解説していき、育毛初心者が道を踏み外さないように、タブーに触れていきます。
前半は真面目になぜこうなったのか?の説明。後半は復讐と恨みの書き込みと緩急つけていきます。
景品表示違法(優良誤認)とは?
よくわかる景品表示法
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)といいます。
簡単に説明すると、
というもの。
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制すし、消費者が安心して、良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守るために存在します。
参考文献:消費庁HP
違反したらどうなるの?
景品表示法に違反する行為に対しては、措置命令などの措置がとられます。
詳しく説明すると、当該行為を行っている事業者に対し、不当表示により一般消費者に与えた誤認の排除、再発防止策の実施、今後同様の違反行為を行わないことなどを命ずる「措置命令」を行います。違反の事実が認められない場合であっても、違反のおそれのある行為がみられた場合は指導の措置が採られます。
参考文献:消費庁HP
画像で説明するとこんな感じです。時間がかかるのが分かりますね。
そして今回BUBKA ZEROが怒られたのが、赤枠(中央)の措置命令です。
記事にもありましたが、「たった2ヶ月で髪がフサフサになった」などと書かれた広告の根拠の説明を求めたが、T.Sコーポレーション(BUBKA ZEROの販売会社)は合理的なデータを示せなかったため、措置命令を行ったとあります。
根拠なんてあるわけねーだろ(笑)効果がないんだから(笑)
そもそも「2ヶ月で髪がフサフサ」なんか人体の構造的にありえないのに、こんな宣伝。
おいおい、私のブログ読んでから宣伝文句を考えてくれよ(笑)

育毛剤BUBKAとは?
そもそも育毛剤BUBKA・BUBKA ZEROが何者なのか?というと、
保湿成分M-034(海藻エキス)を効果があるか分からないのに、これでもか!というほど配合し、髪が生える!なんて宣伝している天真堂の商品でチャップアップやイクオスと同じ会社です。
参考文献:公式サイト
M-034の効果を示すデータとして多く用いられていますが、このデータはツッコミどころが多く、このレベルで「臨床試験データがある」なんていわれても困ります。
ただ、このデータは「岐阜本単研究所調べ」とあるものの、岐阜本単研究所を検索しても一切引っかからない。もう少し頭使えよ、クソ企業。
というわけで、少なくとも第三者の研究所ではなく、第三者でなければ、こんな偽装行為までしていることからデータ自体の信憑性に疑問が出てきます。
なにより、この試験方法は「同一人物の頭髪を5厘刈りに剃り、髪の生えてくるスピードを実験した結果」というもの。つまり、AGAとは全く関係ない頭皮状況での比較試験であり、新たな髪が生えることを確認したものでもありません。
最近になってヤバイと問題視したのか、最近ブブカではこのデータを使わなくなっています。といっても、老舗の悪徳サイトはこのデータを載せたままなので、悪事はこの世に残っていますが(笑)
所詮コンブエキスなんて保湿成分以外の何者でもなく、新たな髪が生えるわけはない。

こんなミスリードしてしまうグラフ裁かれるのではないのか!?

これに関しては、勝手に勘違いするのは読者ですし、あくまで、5厘刈りした髪の毛が伸びたデータとしては正しいので、大丈夫なのだと思います。それと消費者庁もそこまで暇じゃないんじゃないですかね?
マジョラムエキスが胡散臭い
マジョラムエキスって?となると、簡単に言えば「17型コラーゲンのサポート」です。
17型コラーゲンて数年前、薄毛に効くなって話が合った気がするので、マジョラムエキスには期待しそうになりますが、こいつができるのは「17型コラーゲンの産出促進効果」
臨床試験が相変わらず・・・
よくある天然成分の勝手なイメージで○○できそうだから、○○な効果あり!というわけではなく、マジョラムエキスを開発した丸善製薬株式会社は試験データで「17型コラーゲンの産出促進作用が確認された」と書いてあります。
しかしそれは「正常ヒト表皮角化細胞」と呼ばれる培養細胞に直接マジョラムエキスを添加して得られたデータ。相変わらず頭皮とは違う試験方法。しかも検体の数が極めて少なく、そこで確認された産出促進作用は無添加に比べ7~9%程度の増加しかありません。
実際似たような培養細胞を用いた試験で育毛・発毛効果が認められた成分なんていくらでも存在しますが、頭皮での試験が存在しなかったり、ミノキシジルから逃げて調査したりとやりたい放題。

実際に男性型脱毛症(AGA)の人に使わせると髪の毛が生えた。なんて試験結果には出会ったことがありません。
第一、試験規模、回数共に信憑性は薄い。最低でも複数回or第3者機関での試験を終えて「作用が確認された」と発表してほしいもの。このレベルで「成果がありました!」なんて発表出来たら、うちの会社一体何個この世に新商品を生み出しているか・・・
17型コラーゲンの開発元が便乗商法に注意喚起!!
東京医科歯科大学が加齢による薄毛と17型コラーゲンの関連性を発表してからというもの、何の根拠もない便乗商品が次々と発売されました。加齢とAGAは関係ないのに。
それを重く見た東京医科歯科大学は2017年7月に
【17型コラーゲン】に関連するとされる化粧品・健康食品等への注意喚起について
といった文書を公表。
要約すると、
ときっぱり否定し、世の中に溢れる17型コラーゲンを謳った商品には気を付けろということを大本営が注意喚起する始末。
さらに大事なのは17型コラーゲンは「毛包細胞表面に結合してのみ効果を発揮する」という点。つまり、頭皮に直接塗布しても意味はない。ということ。
もうこの時点で外用育毛剤では効果が発揮できないのが分かりますし、マジョラムエキスはその17型コラーゲンの産出促進作用しかない。効果は薄いし、頭皮での作用は不明なまま。
開発元の東京医科歯科大学ですら17型コラーゲンの分解抑制や増殖を実現するのに難航しています。
こんなの効果がある。というのを信じるほうが難しい。
こいつらもグル
悪いのは「2ヶ月で髪がフサフサ」なんて宣伝したサイトですが、こんな何の効果もない育毛剤を「髪が生える」「最高」なんて煽る悪徳サイトも裁かれていないだけで、ハゲと世間の悪者です。
育毛剤業界は意外と狭く、代表的な育毛剤を並べてみると、違う商品でも製造会社が同じ。ということは多々あります。なので、育毛剤から違う育毛剤に乗り換えたからと言って、製造元が同じなら何も変わっていません。
効果ある最新育毛剤ランキング。なんてまとめてあっても、1位から5位まで全部同じ会社の商品だった。なんてことは結構あります。
代表的なものでいうと、フィンジア・プランテル・プランテルEXのユーピーエス製。
そして、今回注目を浴びたBUBKAはチャップアップ・イクオスと同じ天真堂の商品。天真堂自体は様々な銀行と取引があるため、怪しい会社ではない。という話もありますが、それとこれとは関係ない。髪が生えねーんだよ育毛剤では!!
めっっちゃ小さく謝罪文を掲載する公式サイト
といったことで措置命令を受けT・Sコーポレーションは公式サイトにて「BUBKA ZEROに関する措置命令について」を公表も、この文を開こうとすれば、公式ショップサイトの一番下で、わざわざクリックしないと出てこないので、この騒動を知っている人間が血眼になって探してやっと見つけられるレベル。何も知らない人なら、今回の謝罪文は気が付きません。
悪いことをしているのが、ここだけというわけではなく、どんな育毛剤メーカーも多かれ少なかれ、ハゲを勘違いして騙すようなことはやっているのですが、今回は特別にT・Sコーポレーションは運悪く“みせしめ”にされた感があります。ここよりひどいところはいくらでもありますし。
それにより、「はいはい、すいやせんでした。以後気を付けま~す」の文をこっそり乗っけるだけで、「育毛剤自体は悪くないからね☆」「どこにも発毛とは書いてないからね」みたいな感じの態度が気に食わん。
こんなの使うなら発毛剤を使え
育毛剤に頼るくらいなら発毛剤の使用を勧めます。フィナステリドは守りの成分で、発毛を目指すなら、ミノキシジルの使用が大前提。しかし、いきなりミノキシジルタブレットは怖い。
というなら、外用ミノキシジルがおすすめです。内服薬よりも効果はゆっくりなものの、その分副作用も、塗ったところの痒みなど、もし合わなければ、ミノキシジル濃度の変更で改善可能であり、副作用試験では、ミノタブでよく問題に上がる「めまい」「動悸」は上がらず。と、そこまで心配する必要はありません。
なにより値段も日本の効果のない育毛剤どもの半額近くで購入できるため、経済的です。


まとめ
②「2ヶ月でフサフサ」は人体のヘアサイクルからありえない
③案の定、説明できず、消費者庁から措置命令
④公式サイトは小さく謝罪文を載せただけ。
⑤そもそも成分だけでも怪しすぎるし、育毛剤の時点で髪は生えない
といったわけで、育毛剤業界にこんなことがありました!てことでl記事にしたのですが、このブログがきっかけではじめて知った方も多いと思います。
それほど世間では扱われなく、育毛業界も隠しているのが事実。他をたたけば自分所も怪しいですからね。
今回、運の悪いことにBUBKA ZEROの会社が目をつけられたわけですが、これからどんどんこういった育毛剤が怒られればいいんですけど、現実的でないですね。
「営業妨害!!」とかいって怒られないかな。やだなぁ、バックに怖いのいたら。
なんか最近悪徳業者に電凸しまくるYouTuberが自宅が特定されて家に怖い人が来た後、消息不明に。その後動画も変な奴に更新されて、本人はニューハーフ風俗で働かされてる。って話を聞いたからなぁ。
言っときますけど、私はマイナーですから。大勢の前で運悪く見せしめに合うのは憤慨です。やめていただきたい。
怒られたら消すからね!消される前に読んでくれ!
またこんど!
コメント