はじめに
あなたのハゲはほぼ確実に改善します。
まずは敵を知り、正しい対策を学びましょう。
10代20代30代40代50代の薄毛。それはすべてAGAというものです。
そのAGAとはなんぞや?と思われた方のために今回は解説していこうと思います。
AGAとは
まず、AGAとは、Andro Genetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のことをいいます。
薄毛やハゲで悩む男性の90%以上がAGAが原因と言われていますので、
「俺はAGAじゃない!いつか治る!」と考えている方。残念ながらAGAは進行性の脱毛症です。というわけで
栄養不足だ! アルコールシャンプーでハゲる! 過剰な皮脂が原因だ!
という科学的根拠のない仮説が入り込む余地はありません。
なら、その残りの数%はなにかと言われると・・・
自己免疫疾患。勘違いされやすいがストレスは直接的原因ではない
②脂漏性皮膚炎
過剰な皮脂の分泌に何らかの原因が重なって起きる
症状が悪化すると脱毛の原因になる
③ひこう性脱毛症
頭皮に大量のフケがつまり髪の毛が抜け落ちてしまう脱毛症
シャンプー・コンディショナー・食生活を見直すと改善する
といったもので、上記三つは仮に発症した場合、頭皮に明らかな異常が見られるため皮膚科への受診をおすすめします。
AGAの場合、頭皮異常が見られず前頭部の生え際(M字)や頭頂部(O字)の髪のどちらか一方、または双方から薄くなっていくのが特徴で、成人後~50代の方に発症します。
成人男性の3人に1人、50代以降の場合2人に1人がAGAの発症が見られるという医学的データが存在します。
AGAの種類
主にAGAには
生え際から後退していき薄毛が進行 ←私はこれ
②O型脱毛症
頭頂部、つむじ付近より薄毛が進行
③複合型脱毛症
上記2つが同時に進行した複合型
と3種類あり、側頭部の髪は基本的に残ります。
これは側頭部・後頭部には5αリダクターゼと受容体が非常に少ないため
AGAを発症しない。とされています。
サ〇エさんの波平状態ですね。
仮に薄毛の原因が血行不良のみなら側頭部、ヒゲ、体毛もハゲるはずですよね?
AGA(男性型脱毛症)のメカニズム

話は難しくなりますが大切なことです。
薄毛の90%以上を占めるAGA。ならその原因はなんだ?と言われると。
「遺伝」と「体質」です。

ここから一気に専門的になります。
もう少し詳しく説明しますと、
男性ホルモンである「テストロン」が血液を通して頭皮に存在する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と結びつき、より強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されます。
ちなみに「5αリダクターゼ」には体中どこにでもある1型と前立腺や頭皮にのみ存在する2型があり、
AGAは2型が強く影響していると言われています。
このDHTが髪の毛の乳頭にある男性ホルモンレセプターと結合して脱毛因子(TGF-β)を増やします。(DHTは他にもガンの原因である前立腺の肥大も行います)
そのTGF-βにより毛乳頭や毛母細胞へ「今すぐ髪は抜けなさい」という命令がくだされ、髪を製造していた毛母細胞は誤って活動を停止。
薄毛につながります。
髪は通常2~6年スパンの成長期(髪が生えている状態)を保つ「ヘアサイクル」というものが存在していますが、
この期間が乱れ(いわゆるヘアサイクルの乱れ)、成長期を十分に全うしないまま「退行期(成長が止まる)」⇒「休止期(抜け毛)」へと移行してしまいます。
これがヘアサイクルの図です。

ならば、毛深い人は禿げやすいのですか?自分は童顔なのに剛毛です。

確かに毛深いのは男性ホルモンが多い結果なので、
100%否定はできません。
引き続き見ていきましょう。
テストロンが5αリダクターゼと結びつきDHTになったところで、
そのDHTが毛母細胞等に作用するにはアンドロゲンレセプター(受容体)が必要であり、その受容体の数や感受性を決めるのが遺伝となります。
つまり男性ホルモンが多く遺伝的にDHTが多量に作られたとしても、受容体が少なければAGAになる可能性は低くなります。
しかしその逆もあり、男性ホルモンが少なくDHTの生成が少量でも受容体が多い場合AGAになることもあり、これら全て遺伝で決まります。

つまり「毛深い人は薄毛になりやすいが、受容体の量次第で変わる」ということです
AGAの対策
①DHTを抑制する(守り)
AGAの対策として最も有効なのが男性ホルモンに対する対策です。
つまり、男性ホルモンであるテストステロンをDHTへ変換する酵素である5αリダクターゼを阻害。
または、DHTを生成しにくくすることでAGA対策として有効となります。
「フィナステリド」「デュタステリド」
②血管拡張・成長因子の産出で髪を生やす、太くする(攻め)
脱毛が進行してしまった毛根は、髪へ栄養を届けるための血管が収縮し、
栄養補給する力が弱まってしまっています。
新たに発毛させる、今ある髪の育成のためにも頭皮の血行を改善、成長因子を分泌させることは非常に有効です。
「ミノキシジル」
AGAは治療できる
時代は進化し薄毛は治せる時代へ。(あくまでちゃんとした薬を使えば)
この3つが基本ですが、残念なことにフィナステリドのみでは守りの成分なので
発毛まで期待するのは難しく。(体質的に発毛する方もいます)
攻めの成分のミノキシジルのみでは生えてもすぐ抜けてしまう可能性があるの
で、フィナステリドorデュタステリドとミノキシジルの併用(通称ミノフィナ)をオススメします。

2019年でAGA治療薬使用6年目(デュタ、フィナ共に3年)
フォリックス[ミノキシジル16%]使用。3年目でも副作用はありません。
以上AGAの基礎知識でした。もう少し詳しく知りたい方は、それぞれのリンクをクリックしていただければ、専門ページに飛べます。
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。またこんど!
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